おしゃまとおちゃめ

寝る前に軽く週末にリリースされた初音ミク新曲をチェック……してたら一時間も掛かっちゃったorz


どんなものでもそうだけど、短期間に大量に聞くと本当に耳が肥える。
似たようなものの中にある僅かな差違や善し悪し、揺らぎみたいなもののうち自分に許せる(心地よい)ものと許せない(許容できない不快感?)の差が説明できるようになってくる。これはこれで自分のセンサーが無駄にw発達しているということだろうと思う。


さて。
初音ミクにはどうも3〜4通りのタイプが存在するような気がする。
だいたいこんな感じ。

  1. 打ち込み系を作ってきた現役音職人、または隠れプロ
  2. バンド経験がある人、現役でバンドをやってる人
  3. 初音ミクを知って初めてDTMの存在を知った音楽素養ゼロの超初心者
  4. 昔、DTMをやっていた/大昔バンド経験が僅かにある復帰組

(4)はおそらく30台後半から40台後半に掛けてで、僕と同世代なんじゃないかと思う。それが結構いる。15000円という値段のソフトをポンと買うことができる経済力があり、昔取った杵柄がある。
昔取った杵柄があるから、つい昔の(つまり自分が現役だった頃の)一番好きな曲……の雰囲気を残した曲を作ってしまうw
だいたいその世代は、テクノ(YMO系)、ポプコンイカ天である。若干断定しすぎなのだが、後はメロディーラインを聞いていると「あー、良くも悪くも80年代、サーキュレットスカートを穿いた中森明菜斉藤由貴と、チェッカーズが見える」と言ったデジャヴに襲われるのだ(笑)
それなんてバブルへGO!くらいの勢いで。
自分にもそれが染みついてるから嗅ぎ分けることができるというのもあるんだけど、もうひとつ気になってるのが歌詞選び。
平成生まれ、はともかくとしても昭和の終わり頃生まれの書く歌詞と、昭和40年代前後の書く歌詞の間に、なんか決定的な開きがあるというか、加齢臭といったらなんだが「おまえはヲサーンだろう」と見抜けてしまうような言葉選びがある。


標題にもあるが、「おしゃま」「おちゃめ」。70年代の少女漫画、アニメ、少女向け玩具などにはこういう形容詞は確かにあったのだが。あと、「おてんば」とか「おきゃん」とかそういうの。
でも、今時言わないだろう。この形容詞は。いくらなんでも。僕の現役時代wだって既に死語だったと思うので、僕が思っているよりもかなり上の世代が、初音ミクを介してDTMに戻ってきてるんじゃないかなあ、と思った。


よかった。僕あたりが最年長組じゃなくて(笑)