底を攫うツール-Vocaloid Ranking Viewer

先日の3DPV作成神ツールMikuMikuDanceに続いて、今度は集計系便利ツールが出てきた。

底を攫っていけ!-倉庫か何か
http://www.rainblog.net/isztspr/000002.html


VOCALOID Ranking Viewer(最新版)
http://www.rainblog.net/isztspr/0001.html

Vocaloid Ranking Viewerは、ボカラン観測所(http://www.geocities.jp/vcr_watch/index.html)にあるリストのデータを絞り込むための人力絞り込み補助ツールとのこと。*1
ニコニコ動画の特定の条件(再生数、コメント数、マイリスト登録数の、上限下限)にマッチする曲を絞り込むのにとても便利。
ツール作成者のisztspr氏は、これを用いて1000再生以下の埋没系良曲をピックアップしたUnder1000紹介動画を発表している。

VOCALOID Original Song Under 1000 #00
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2481358

紹介されている初音系の埋没曲は一通りチェックしている知ってる(そして割と好きな)曲だったが、それ以外の分野はなかなか全部は目が行き届かなかったので、こうしたツール&Under1000企画は大変素晴らしいと思う。
特に、2/23に突如現れた鏡音リン・レン使いの暗幕Pを知ることができたのは大きい。

じさくきょく(暗幕P)
http://www.nicovideo.jp/mylist/5245205

鏡音リン・レンを買って一週間で、こんなにツボにはまる使いこなしができる人がいたなんて。そして埋もれてるなんて!
ユーザー層が厚くなっていくということは、才能が世に出やすくなるということなのか才能が埋もれやすくなるということなのか、どちらとも言えるのか。


それにしても、isztspr氏も触れてるけど、「結論:オリ曲の半分が再生数1000以下って埋もれすぎだろjk」確かに埋もれすぎ。
もちろん、その再生数1000以下の曲の何割かはまだ残念な段階のものも含まれているのかもしれないけど、「なんでこれが?」と思うようなツボに入る曲だってかなりある。曲がいいのにサムネイルが残念とか、動画が残念とか。
曲と動画とサムネと、それと運に左右されるところが大きいのかもしれない。
運というか、公開曜日も大きいと思う。週末に作業する人が多いので週末は新曲ラッシュになりがちで、結果的に埋もれてしまう。公開が少ないのは火〜木のウィークデー。初期加速(新着曲の1頁目)にいられる間に、再生数1000以上、マイリストが再生数の10〜20%に達しているとその先で伸びやすいが、その短い期間で加速するというのが難しい。
サムネの他に、イントロが長すぎると短気な人は見ないとか、Aメロのテンションが低いと掴みが弱いとか。最初からテンションの高いユーロビート系がヒットしやすいのは、ここらへんにヒントがあるのかも。


数字が全てではないけれど、数字というわかりやすい足掛かりから、まだ知られていない埋もれ曲を探す楽しみを助けるツールとして、Vocaloid Ranking Viewerは今後重宝しそう。*2

*1:絞り込み結果をHTMLに保存する機能もある。CSVに出力してくれたりもせんかなあ。

*2:なお、動作にはVCL50.BPLというランタイムが必要。Vector http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/util/se156538.html からDLできる。また、VRVの現状のVer.では元データの取り込みがうまくいかない場合があるようだが、21:21の更新分で改善された模様。