終わりが見えてきた

あと1話orz
実話怪談でもそうだけど、大量に小さな話を扱うことが多い。
そうなると、取捨選択や順番並べ替えなど構成の必要から、話の一覧リストに「その話は要するになんだったのか」というのを要約したメモを付ける習慣が付く。
長い話でも短い話でも「つまりこういうこと」というのは、ディティールを端折るとだいたい30字前後にまとめることができる。
「猫が化けて出た」
「UFO目撃」
「心霊スポットで狐に化かされた」
などなど。これは一例だけど、よほど特殊な怪異でも、ある程度の要約はできる。タイトルを見ただけでは内容がわからない話も多いので(^^;)、これで「だいたいどんな話だったか」というのを思い出すタグにするわけだ。
人が書いた話ならともかく、自分が書いた話なら思い出せるかというと案外そうでもない。
というか、一度書いたらもう書かなくていいんだ☆ という解放感からか、書いた内容をスコーンと忘れてしまうことが多い。
なので、何週間かとか何ヶ月か経ってから読み返すと「おお、僕が言いたいことが書いてある! って書いたの僕か!」ということがしばしば起きてくる。
なので、書いたらすぐに要約を付ける。
人の話についても、いちいち全文を読み返さなくても整理や分類ができるように、読んだらすぐに要約を付ける。
この「要約を付ける」っていうのは、全体を把握する、省略していい事柄とそうではない事柄の優先順位を決めるということでもあって、引き算の怪談である「超」怖い話を書いていく過程で身に付いた習慣とも言える。「極」怖い話や「弩」怖い話のようにディティールを積み重ねていく足し算の怪談などでもこの習慣というのは生きていて、一度体験談を徹底的にダイエットし、「何が起きたのか」をはっきりと把握してから、改めて「どのように起きたのか」を付け戻していく。
要約っていうのは編集するとき以外には不要な作業のように見えるけど、自分の読解力を鍛えるとか状況把握力を高めるとかいうことに案外役に立つので、天賦の才能ではどうにもならない壁wを感じている人は、努力で獲得できる何かということで試してみるといいかもしれない。