蛇苺、校了
というわけで、東京は今、突然の雷雨。
いつもの如く、「安産だった」とは口が曲がっても言えませんが、蛇苺、つい今し方、納品されました。まだ青焼きなどありますが、僕の手は離れましたので、事実上の校了です。
今回、蛇苺はかなり変わったスタイルで作られています。
超-1/2007のランカーから参加候補を選抜。
選抜ランカーに、一人70頁以上、本数問わず、上限問わず、これはという実話怪談を書けますか? ネタはありますか? 意欲はありますか? という意思確認の元、挑戦していただきました。
6人の著者が上げてきたものに目を通し、「誰と誰を組み合わせるか?」をまずは選定。そこで3人を先発させる、ということになりました。
3人が書いた話を合計すると、本数で言えば100本ありました。分量で言うと、100本で文庫2冊分弱くらいの原稿があったわけですが、ここから掲載数を文庫1冊分/45本まで絞り込み。
絞り込んだものをさらにシェイプアップして(ものによっては大胆にカットされ、または微に入り細に入り表現や文章の修正を繰り返して)、校正紙を出しました。
怪コレや「超」怖い話では、通常は著者校はゲラ1回しか出ません。これは主に日程上の都合でもあるんですが、今回は少なくとも四校取っています。僕の中だけで直したものも入れると、六校は取っていまして、僕が読み返した回数は、読み上げソフトによる読み合わせも含めて14回ほどです。
本日、入稿のギリギリまで粘って最終チェックを行い、どうにかこうにか校了にこぎ着けました。
今回は、掲載原稿が出揃った時点で「この本はいけるわ」という気持ちが沸々と。
体験談のクオリティ、文章錬磨のクオリティは、「超」怖い話冬版他のクオリティに肉薄できたと思います。
今年は、いい仕事がいろいろできて満足。
発売は、今月末。
つくね乱蔵、原田空、そして3人目は深澤夜。
恐怖箱 蛇苺は、箱詰め職人(監修)加藤一+この3人の、蛇苺班でお送りします。
どうか、お見知りおきを。
お取り置きを。
ご期待を。