麟太郎の妹が来た

結論から先に。


うちに新しい仔猫が来ました。
鉢割れサバ白短毛長尻尾の女の子。恐らく2.5月齢くらい。
今日からうちの子です。


事の起こりは、昨日のエントリ。

[ぬこ][衝動買い]仔猫の季節とキャリーバッグ
http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/20100503/1272871173

ここんところ口癖になっている「そのへんに猫落ちてねえかなあ(はー」というボヤキと合わせて、アテもないのに猫キャリーバッグを衝動買いした、などなど。
この4月末はいろいろ寂しいことが重なり*1、なんだか大変寂しい気分になってしまっていた。
何しろほとんど家の外に出ない商売だし、鈴をしゃらしゃら鳴らしてその辺をうろついている麟太郎という存在が無くなったことが、けっこうでっかい心の穴になっていたということに、三カ月も過ぎてからようやく気づき始めた、というのもある。
「もしまた猫をもらうなら、麟太郎がいなくなったときより後に生まれた子がいいな」
という家人の意見もあって、服喪の意味もあって、ここんところ猫無し生活を送っていた。
麟太郎が来る前はそれが当たり前だったし、そこに戻っただけの話なのに、なんとも空虚感が強かったというかなんというか。
猫は「ご奉仕させていただく生き物」とか、「気配を飼う生き物」というけど、まさにそれで、僕はずっと気配がどんどん薄れていくことをして、寂しいと思ってきたのではなかったかと思う。
とはいえ、なかなか希望通りの縁もなく、草むら覗いたり、紹介して貰った半長毛の子に踏ん切りきれなかったりしていた。


で。
昨晩の「猫落ちてねえかなあ」というエントリに、コメントが付いた。

南風 2010/05/04 01:07
ニャンコいりませんか?(笑)5匹目保護しました…この夜中に…女の子ですよ〜白とグレーです

夜中の1時ですよw
すぐ反応。

azuki-glg 2010/05/04 01:21
写真!写真!家族会議しますw

その間、14分w
このところ、夜は割と早寝で、1時前くらいには寝オチして早朝起床して仕事、というサイクルだったんだけど、なんだか昨夜に限って遅くまで仕事してた。いっぺんは机で船漕いでて、「あー、今日はもうダメー」とか思ってたのに。


返信を書いてわりとすぐに、南風さんから電話掛かってきた。
昨晩、というかコメントを書いた直前に、ダンナさんと夜道を歩いていたら見つけたらしい。
それも、先のエントリを読んだ後で「そのへんに猫落ちてないかなあ」とw、話していたところだったのだそう。
すぐに写真を送ってもらった。
うはっ。
か、かわええ。
というか綺麗な子だ。公園に落ちてたとは思えないほど。
鼻は黒。
家人を叩き起こ……そう思ったら、まだ起きてたので、「どうだろう?」と聞いてみた。
「……会ってみないと」
そうだね。
会ってみないとね。
「後ろ頭と背中の模様も見たいなあ。それと肉球
送ってもらった。
背中はサバ模様渦巻き、後ろ頭は後ろ髪w、肉球は黒。
どちらにせよ怪路が終わらないと出られないので、南風さんに「今の修羅場を抜けたら、来週末くらいとかご都合いかがでしょう。伺います」とメールした。
すると、「あー、明日の午前には病院連れてって、明日の午後にはお連れしますよ。不可だったらウチで飼うし」とお返事。
この時点で夜半3時半頃。
丑三つ時です。
急転直下です。
じゃ、じゃ、じゃあ、とりあえずうちでお見合いね。会ってからね。


そして本日、午後3時半頃。
プラスティックのケージに入って、その子はやってきたわけです。
ちっちぇー。
もふー。
重さは1.2kgくらいか。ほとんどないのと同じ!
なんというか、物怖じしない。初めての家、拾った南風さんもその子に会ってから24時間経ってないし、僕んとこに来てみる? という話がまとまってから12時間足らずだし。
あちこち冒険しまくり、猫じゃらしで遊びまくり、携帯のチャームに飛びかかりまくり、台所に立てば着いてくる、階段を上れば付いてこようとする、猫ドアはまだ重くて押し開けられない。
かわぇー。
一渡り遊びまくると、疲れてしまったのか座布団の上にコテンと横になった。
その間、周りが世間話で盛り上がろうが、物音がしようが、シャッター切ろうが、煙草吸おうが、ぴくりともしない。
目が覚めるとまた遊ぶ。
もうダメだ。これはもううちの子だ。
麟太郎の妹だ。


ワクチンと簡単な健康診断は今日の午前に済ませてきて下さったそうで、「血液検査の結果は土曜に出ますよ」とのこと。もし万一陽性でも、僕が一生看護する。もう看護はまかせろ。
南風さんがお帰りになった後、また遊ぶ。
ご飯も食べる。
そしてまた遊び疲れて、コテンと寝る。
寝るまで写真撮れませんでした。


そんなわけで、名前は万夜(マヨ)とした。
万の夜を一緒に過ごしたいから万夜だ、と家人が付けた。
良い名だと思う。
鉢割れなところが麟太郎に似てるし、尻尾だけ色が付いてるところ、背中にホルスタインっぽい柄があるのに全体は白っぽいところも似てる。
なんだか、「慌てて裏返しに毛皮着ちゃった」という感じもする。
万夜は麟太郎とは別の子だ。
性格も違う。
でも、そんなことはどうでもいいのだ。
おまえはもううちの子だ。これからずっと一緒に暮らすんだ。







猫がいるって、こんなにも嬉しいものだったのか。
びっくりだ。




嬉しくて仕事が手に付かない。
が、そういうこと言ってると深澤君にご迷惑掛かるので、浮かれ気分で怪談を読むw

そうだ。去年もらって、開けるタイミングを逸してた酒があるんだった。
麟太郎が亡くなった前の晩、校了明けでいい気分で安いスプマンテを空けて、その酔いも醒めきらぬうちに麟太郎が逝って、それから何度飲んでも美味しいって思うことがいけないことのように感じていて、なかなか開ける機会を逸してきたけど、今度こそ開ける。
だって、良いことがあったんだから。
いい出会いがあったんだから。
今開けずしていつ開けるというのか。


よーし、お父さんドンペリ開けちゃうぞwwwww

*1:まだ気分的に整理が付かないので、それはまたいずれ