池袋行、節電、家に施す暑気対策

先だって、ちょっと借りができてた池袋の美容室に、借りを返しに。
みずほのATMが停止してたときのアレ。
そのついでに3DSを持って池袋をうろうろ。
ビックカメラ周辺をうろうろし、家人と落ち合ってメシをうろうろ。


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防災用品、LED照明などを冷やかす。
LED電球は2000円台まで落ちてきたけど、照度で納得いくレベルのものは4000〜5000円台。
居間のシーリングライトが相当暗くなってきたので、蛍光灯交換するかこの際LEDシーシングに交換するか。
現物を冷やかしてみたが、10畳ほどの居間に対してどの程度の照度が維持できるのか、今ひとつピンと来なかった。オマケに7万とか。
うーん。蛍光灯のシーリングライトが大体1万円とちょっとくらいなので、6倍強くらいする。
ランニングコストは安いのだろうが、初期コストがちょっと辛い。


結局、節電努力というのができるのは、経済的に余裕がある人だけで、
「今あるものを交換することができず、交換できなければAll or Nothingで使用不能になる」
というような経済弱者は、例えば30%の不便を強いられると100%が0%にならざるを得ないのだなあ、と思った。対応機器の問題で。


昨今、そういう話題が多いので、

などなど、とりあえず片っ端から検討中wなのだけど、はっきり言えることは、「借家住まい(実は分譲の集合住宅も)の人には打つ手がない」ということと、戸建て住まいであっても建物の規模によっては投資対効果が著しく低いということと、長期的なランニングコストとの比較で言うと、「エアコンをガンガン掛ける電気代が一番安い」ということが浮上してきたりする。
自家発電装置の導入って、イニシャルコスト+メンテコストを機器寿命で割っていって見ると、思ったほど安くない。補助金があっても。
太陽光発電云々にしても、例えば建坪が20坪とか30坪ある家ならまだしも、建坪が8坪、うち南面を向いてる屋根が4坪、さらに発電効率を維持できる角度の屋根が半分の2坪……いやあ、効率悪いのなんのwww


屋上緑化の目的がエクステリアを飾り立てることではなくて屋根の真下の部屋の温度を下げることだったりした場合、陸屋根(平たい屋根)ではない屋根(切り妻とか)の家を新たに緑化するには施工コストと維持コストの双方が結構嵩むっぽい。重量対策、雨漏り対策も要る。
水を撒かなきゃ草は枯れるし、土を詰めると土壌が乾燥して飛んだり。土壌については多孔質のブロックなどを使う方法もあるらしいけど、結局屋根が重さに耐えられないと採用が難しい。


結局、「屋根の温度を下げる」という実利目的を最優先するなら、遮熱塗料が一番安上がりらしい。
屋根表面温度を15度くらい下げ、その直下の室温を2〜3度下げるのだそう。
坪当たり2000〜3000円+一棟ごとの作業費が3万とかそのくらいとか。一軒辺り(屋根の広さによるけど)うちの8坪見当で言うと16000〜24000円+棟当たり3万とかで、約5〜6万くらい。諸経費積んでも10万以内に収まる。メンテもほぼ要らない。金額的にはリフォーム費用としては格安な部類に入る。LED照明より安いw


実は数年前から「窓に軒が欲しい」と思い続けている。
軒が必要な窓は三階のごく一部だけなのだが、ここに軒があるとないとでは大違い。「出窓があるので軒は要らない」というのがここ最近の家の基本思想になってるらしいのだが、軒があると日差しの直射を相当遮れるのと、急な雨を気にせずに窓を開けておける。(軒がないと雨に降られたらすぐに窓を閉めないと、室内ずぶ濡れ)
趣味で干物を干すので雨が当たらない軒が欲しいのと、雨の日にも窓を開けていたいのとで、軒が欲しかった。まあ、付けられるようにはできてないんだけどね、うち。


軒がない家というのは、「室内は基本的に常に空調を使って調整する」という思想になっている。
眩しいなら遮光カーテンを使えばよく、それで室内が暗くなるなら明かりを付ければよい。
窓を閉めて室内が暑くなるならエアコンを入れればよく、寒いなら暖房を入れればよい。換気はエアコンの送風と換気扇がある。
だから、
「風向き」
「家の中に風が通る道がある」
「日差しが部屋を照らしてくれる」
というような、ビフォー・アフターの匠が考えてくれそうな能書きは、一切必要とされない。
「窓を閉め、明かりを点け、エアコンを入れればいい」
そのように家が設計されているわけだ。


そういうふうに作られている家で、エアコンを使わない、電気はマメに消して、自然光・自然風を取り入れた昔のような生活を……というのは、夢物語だ。
それができるように改装するには費用が掛かる。
今までの生活をいきなりやめたからとしって、出費がゼロになるわけでもない。特に、夏は。


数日前、3/10から4/11までの電気料金がきた。


3月分(2月10日〜3月9日) 19,556円(864kwh)
4月分(3月10日〜4月11日) 11,926円(516kwh)

こんな感じ。
冬場、2万円払ってたのが、震災後の節電を心がけた結果、12000円に。
というと、随分無駄をカットしたのだなあ、と思えてくる。
使用量で言うと、去年の4月は796kwhだったので、そこから見てもそれなりに安く抑えてはいる。
が、これは「冬から春に入る時期」だからできることであって、春から夏に向かう時期となると話が別な気もする。


もともと、僕はエアコンがなくてもあまり困らないというか、なくても平気なほうなのだが、僕より先にパソコンが熱暴走する。
パソコンの熱暴走というのは、分かりやすく言うなら「熱でHDDのディスクが膨張すると、回転数が同じでも読み取るデータに誤差が出るので、正しくデータの読み書きができなくなる」という症状+「熱でCPUの動作性能が著しく下がる」というものの組み合わせ。CPUにはクーラーが付いてはいるけど、HDDの冷却はファンしかないので、吸い込んだ空気がそもそも熱かったらほとんど冷却が効かない。
過去に実際にこの「HDDが熱くなりすぎちゃって大変」という熱暴走を経験したことがあるのだが、それはそれは大変なことになった(仕事が)。
以来、人間は後回しでパソコンを冷やす、という必要性を痛感。
マシンルーム、サーバルームをして「冷蔵庫」と言ったり、人もいないコンピュータしかない部屋にガンガンに冷房が効いているのを無駄と思われたりするかもしれないが、あれは無駄ではなく「ないと困るから仕方なくやっている」のだ。


自宅で居職ということになると、このPCの保冷は必須命題になってくるわけで……。そのマシンルームが小屋裏のない屋根の直下の三階にあるってどうよ……というのが、毎年の課題なのだった。


三階の屋内を広くするために、小屋裏を削って斜め天井っていう家の構造も、エアコンをガンガン効かせれば問題ありません、っていう設計思想の結果なんだろうけど、節電を最優先にすると「電力で補うはずの不具合」がいろいろ噴出してくる。
熱の籠もるコンクリートワンルームマンションとか、風の通らない住宅密集地のアパートとか、庭のない戸建てとか、夏に向けていろいろヤバイことになってくるのは間違いない。
夏になってからじゃ手遅れなわけで、対応策が足りずピーク電力不足を避ける計画停電、避けきれない不慮の停電が頻発するようになる前に、春〜初夏のうちに手立てを打っておいたほうがいいんじゃないかえ、と煽るだけ煽っておきたい。





……どこかにゼンマイ式の扇風機って売ってねえかなあ(´Д`)ノ