skatecycle


「skatecycleがBBCで紹介されたよ!」という動画。
最後のほうで番組MCが乗って試してるけど、うん、まあたぶん僕もそうなる、という感じw



どんなものでもそうだけど、特にxtream系のものでいきなり乗れるようになるものはほとんどない。
そういや、G-Motionも買ってからそれなりに乗れるようになるまで2カ月掛かったものなあ*1。弟は5分で乗りこなしてたので、間違いなく資質の差だとは思うけどw


「絶対にできそうにない」というものが、できるようになるという達成感、征服感というところに喜びを感じる人間には、こういうの向いてると思う。
槇原敬之「東京DAYS」に、いい年こいてスケボーを始めてみるという歌詞がある。G-Motion乗り始めたときもそんな感じだったなー。ちょっとでも乗れるようになると、それはもう初めて補助輪のない自転車に乗れたときのような感動が。大人になるとあんまり盛大に転ばなくなるし、「できないものは無理」って諦めるのも早くなるから、そういう「未知のものの征服感」を味わうことって、どんどん少なくなっていくのかもしれない。
特にこうしたものって、「乗れたから、だから何?」と言われたらそれまでのもの。
車、バイク、自転車なら「それに乗って目的地に行けます」という実利性があるが、公道を走れない系の車輪モノって「それで何ができるの?」と言われるとホント言葉に詰まるw

が、これを敢えて我田引水するのであれば、これは「身体を使ってする動くパズル」なのだと思う。
自動車よりバイクが好きな理由は(最近こっちも乗れてませんがw)、身体を使ってバランスを取りつつ、スピードと角度を調整して動かし、刻々と条件が変化する道路上で最適速度で最適ルートを辿る……という行為そのものがアクションパズルのようで楽しいから。
自動車ももちろんバイクとは違った意味での即応性を要求されるのりものだけど、身体を傾け車体を傾けしてバランスを取り続けるっていうところ、自動車よりバイクのほうが難易度が高くておもしろい。
G-Motionもそうで、これまた実利性で言えば何の役にも立たないんだけど、「とにかく乗れない」ということそのものが、難攻不落のパズルのようでおもしろかった。

もう10年以上前になるけど、パナソニック自転車だったかロデオという「乗れない自転車」というのを出していたことがある。


●Bicycle 'RODEO'!
http://www.uva.ne.jp/~hirata/rodeo.html

何が乗れないのかというと、普通の自転車とはハンドルの角度が異なり、ハンドル軸が異様に長く、前輪のフロントシャフトの角度が浅い。
ただそれだけのことで自転車はジャイロ効果を失い、前進どころか地面から足を離すこともままならなくなる。確か3万円くらいしたと思う。おもしろいので日経BPの別冊か何かのコラムだったか特集だったかで紹介記事を書き、撮影用に現物を借りて乗ってみた。
驚くほど乗れなかった。

この乗れなさ具合をどうにかして征服してやる、というのがこの手の乗り物の醍醐味なのだなあ、とそのとき思ったものだった。


Orbit Wheelは、身体的理由*2と練習不足*3で乗りこなすのは断念したのだが、SkatecycleならOrbit Wheelのリベンジができるのではなかろうか。
もちろんすぐには乗りこなせないだろうが……G-Motionに比べればw小さいしエンジンもないし軽いし、ということで持ち出す、持ち歩く、自分以外の誰かに挑戦させてわーわー楽しむ、ということもしやすいかもしれない。

そういえばG-Motionは「乗用遊具ではなくコミュニケーションツールだ」っていう話があったな。それをやってると「それなんですか?」と人が集まってきて、そこにコミュニケーションが発生する。会話を誘発するための起爆剤なのだ、みたいな。
スケボーを乗りこなしている人は一種求道的だなといつも思ってるのだが(特にフリースタイルの人はw)、乗りこなすのが難しそうなギアは、アクションパズルとして、そして同時にコミュニケーションツールとしても有用なのではあるまいか。


……。
到着まで2週間掛かるとして、今頼んだらGW明け、ちょうど原稿が終わった頃に届くんでねえかな。



……。

*1:秋に買ったのと、天候と練習場所探しの都合もあってなかなか乗れなかった、というのも大きい

*2:運動不足で股関節が弱くなってたのが主原因wで、離れていく両足を固定できなかった

*3:小太郎さん所有のためw