「田宮模型の仕事」読了

このところ本を読むゆとりもなかった。
特に、「完全なシュミの本」は。
で、一段落したので1冊くらいは読もう、という気持ちもあって、先日購入した「田宮模型の仕事」を、一気読み。
 
いやあ、おもしろかった。
社長の回想録というと、ただただ自慢話に終始するきらいがあるが、「ポルシェの模型を作るためにポルシェを買って分解してしまった話」「T34/85(ソ連の戦車)を作るために、ソ連大使館にアポを取ろうとしたら断られ(当たり前だ)、イスラエル中東戦争アラブ連合共和国(今のエジプト)から分捕った戦利品の戦車を取材に行く話」などなど、Project-X的話てんこもり。
 
この、「ポルシェを買って分解してしまった話」というのは、本になる前(この本は2000年の文庫だが、その前1997年に単行本で出ている)、田舎にいたころから小耳に挟んでいた。僕が中学・高校生くらいの頃の話だが、プラモデルが地場産業(日本のプラモメーカーの7割が静岡にある)の静岡にあっても、タミヤと言えば「こだわりすぎメーカー」として一目置かれた存在であったことを思い出した。
にっペンのMIKOちゃんよりも、プラモのモ子ちゃんを思い出してしまう(^^;)
(当時、モ子ちゃんの作者のふじたゆきひさ氏はタミヤの社員だったそうな)
 
そういや、プラモは駄菓子屋で買ったっけなあ、とか、ウォーターラインシリーズでは信濃が好きだったなあ、とか、いろいろ思い出しながら読んでいるうちに、夜が明けてしまったようだ。
 
久々に、本で満腹。いや、おもしろかった。

田宮模型の仕事 (文春文庫)

田宮模型の仕事 (文春文庫)