茶の思い出

先週、年頭に開封した緑茶を飲みきり、次の袋を開けた。
冷蔵庫に実家から届いた茶が溜まっているので、せっせと消費している。
 
茶の湯の心得はないし興味は特にないが、日常的にがぶがぶ飲むものとしてはやはり日本茶、緑茶、煎茶、が一番だと思う。

好みとしては静岡やぶきた茶、わらかけ系の香りが深くて甘みのある煎茶が第一位。
これは飽きない。
 
第二位以下は順位は付けないが、以前いただいた台湾産凍頂烏龍茶はうまかった。
そば茶も結構好き。
最近は「抹茶入り玉露」とか粉末の入ったお茶も見かける。アラレ入りの番茶は嫌いではないけれども、あの粉末入りの茶はどうも好きになれない。濁るし、香りがあまりない。
 
静岡にいた頃は、家族全員が自分用の湯飲みを持っていて、しかもそれが寿司屋のあがりみたいなデカイ湯飲み茶碗だった。
そんなにデカイと呑みきる前に冷めるんじゃないかと思われがちだが、それが冷める前に呑みきって、さらにおかわりをするのが普通だったので、「茶が冷める」など考えてみたこともなかった。
 
茶というのは水に左右される飲み物で、水質が悪いと緑にならずに黄緑、黄色になってしまう。いがいがして喉に遺る厭な味に変わってしまったりする場合もある。
なかなか難しい。
 
茶に限っては高い茶を買ったほうがお得である……というのは実家の親父の弁である。
 
例えば、一日に2本、缶ジュースを飲んだとする。今、1本120円くらい。2本で240円。30日飲んだら7200円。
日本茶の場合、僕のペースで飲むと、だいたい1か月に300gくらいは消費していると思う。7200円で300gお茶を買うと、だいたい100gあたり2400円のお茶が買える。
茶というのは上を見たら天井なしできりがないんだけど、それでも100g2000円も出したら、それなりに高級ないいお茶が買える。
缶ジュース、缶コーヒーを毎日買うより、100g2000円のお茶を毎日喫したほうがお得だし、うまい。
 
なるほど、と感心し、今に至っている。