腰壁っていくらですか?

麟太郎の身長+身体を伸ばした大きさを考えると、高さは1mくらいもあれば足りる気がする。問題は、長さ。
古い造りの実家の対極で、この家は猛烈に壁が多い。
和風家屋は襖などの間仕切りで部屋や屋内外を仕切るので、実は壁というのはあまり多くない。猫が傷を付けるのも当然柱になる。(それはそれで困るが)
洋風家屋は壁で部屋を仕切るので、壁は多い。2×4住宅のように、壁が柱の役目を果たすような構造の家ではなおのことだ。
加えて、この家には本棚を除くと箪笥やサイドボードなどの家具がほとんどない。
元々収納が多い造りだったからというのもあるし、家具をあまり持ってないからというのもあるわけだが、そうなると「剥き出しの壁」というのが俄然増える。部屋だけでなく廊下の壁というのもある。階段にも壁がある。とにかく壁だらけなのである。
くまなく見ていくと、麟太郎はあらゆる壁に爪を立てているようで、猫人兼用になっているトイレの内壁にすら、爪痕が残っている。
一時期、爪研ぎ防止用の透明プラスティックフィルムを貼ってみたのだが、見映えが悪い上にすぐに剥がれてしまう。ということで、この方法は断念。腰壁を貼る方向で対策を考え始めた。
腰壁を貼ったところで、腰壁に爪を立てられるのは容易に想像が付くのだが、クロスに爪を立てられるよりはずっとマシだと思う。クロスに爪を立てられると、剥がれたりちぎれたクロスが床に散らばる。さらには、日差しが入ったり灯りを点けたりすると、ささくれだってボソボソしているのが猛烈に目立つ。荒れた印象……ちゅうか、荒れてるんじゃああああ!
 
猫同居生活は麟太郎が初めてである。
「ごみ箱やバッグは壁に吊り下げる(倒され防止)」などの猫ルールは増える一方なのだが、ライフスタイルや猫ドア・腰壁など、家のリフォームにまで猫が影響を及ぼすとは思いもしなかった。
が、麟太郎が自力で癖を直してくれるわけではないので、人間がどーにかするしかないわけである。まさに、猫ッ可愛がり、猫甘やかしである。<ダメにんげん
 
えーい、腰壁の施工が必要な壁は、何メートルあるんじゃあ!
業者に頼むゆとりはありません。今回もDIYで。