妖弄記

印刷終わったらしい。
見本は未着だが、届き次第ご協力頂いた方への献本をしなければ。
発売前に見本ができてくるのって久々かも(笑)<自慢できたことではないです
 
最近は印刷工程そのものの工期短縮や物流・取り次ぎの迅速化などもあってか、見本完成が発売日ぎりぎりだったりすることも増えてきたが、かつては「書店に卸すための見本」は発売日の1か月前にはできていなければいけなかった(つまり、発売日の3か月以上前に原稿が終わり、2か月前には校了しなければならなかった)。
が、最近はそういう「見本の内容を見て入荷を決める」という商習慣は消えてしまったのか、そこまで早い時期に見本を出すことはなくなってきている気がする。もちろん、老舗の版元さんや、セクションによってまちまちなので、「業界全体としてこうだ」という断言はできない。
 
かつては「活字手組」だったものが写真製版に替わり、さらにDTPになり、印刷機/印刷用インク/製本方式/流通方式なんかもどんどん進化している。大きな声では言えないのだが、コミックなど、予めネームを別進行させてある完版原稿などでは、文字のみの本に比べてさらに実工期が短いともなんとも(だからといってギリギリまで粘っていい、というわけではありません)。
 
それでもアイデアを考える、取材する、元となる文章などを考えるという工程は自動化できないわけで、印刷製本技術がどんなに進化しても、そのあたりの「思考労働」の進化を促すのはなかなか一筋縄ではいかないのだった。<言い訳
 
妖弄記、発売は4/28。
全国のコンビニで。