名刺の整理

新しい名刺を作り直すため、プリンターと格闘。
なぜか、左に1mm、下に1mmずれて印刷される。貴重な名刺用紙を5枚ほど消費したところで、なんとかそれなりのものができた。
ついでに、ここ半年くらいにいただいた名刺と、ここ2年くらいの間にいただいたけど未整理だったものを、合わせて整理する。
肩書きと会社名と名前でだいたい誰だかわかる……はずなのだが、仕事の付き合いがないけど挨拶だけして名刺交換したとか、飲み会の席上で御挨拶したとか、そういうきっかけでいただいた名刺を前にしてしばし悩む。
ごくたまに、誰だか、誰繋がりだか思い出せない名刺が出てくることがある。失礼な話なのであるが、人の顔を覚えるのが至極苦手なので(自分はいろいろ特徴があって覚えて貰いやすいので、相手がにこやかに切り出してくれるのを待っているのである(^^;))、こういうときに困る。まさか、名刺貰いながら写メールとかで撮らせてもらうわけにもいかないし。
今回は、概ね「誰繋がり」「何繋がり」なのかは解決できた。
が、仕事と繋がりがなく、なおかつ名前に見覚えがない名刺で、しかも同じ人の名刺2枚(内容もまったく同じ)というのが出てきた。
大概、そういうのは飲み屋で仲良くなった人だったりする。
でも、酔っぱらってるからその名刺の主が誰なのか思い出せないことが多い。
2枚あって、しかも覚えてないってことは、たぶん同じ人と別の日に名刺交換したんだろうなあ……覚えてない僕も僕だが、2回も渡す向こうも向こうだ、と言いたい。いや、すみません。
 
今回、整理した名刺の中に、大物ホラー漫画家さんからいただいたものがあった。たぶん、一昨年のロフト怪談バカ一代のときに御挨拶したときのものと思われる。「勁文社時代からの読者だったんですよ!」というお言葉をいただき、「こ、こちらこそ少年チャンピオンに連載されるより前からのファンだったんですよ!」と思わず(笑)
大物ホラー漫画家さんの名前はここでは秘すが、高橋葉介氏ではない。
 
同じ日にいただいたものと思われる名刺があった。
その名刺の主は大手怪談サイトの管理人さんで、今は故人と聞いている。
名刺にあるURLを辿ると、サイトは今も生きていた。
 
虎は死して毛皮を残すというが、文章を書く人間は死んだら「書いたもの」が残る。
サイトはいずれ消えてしまうかもしれないが、一度本に書いた内容はずっと残る。
古本屋にも出回らなくなっても、国会図書館に保存されていくのである。
昔書いた本を読み返すと顔から46糎砲が火を噴くほど恥ずかしいが、それはその時点での最高の力で書かれたものなのだ、と思う。
チャップリンの言葉にある。
「最高傑作はNext One」
好きな言葉だ。
全力で書いて、死後にも繰り返し読まれる良いものを残したいものだ。