DS Liteインプレッション

というわけで、塞翁が馬で買えてしまったDS Lite
色はエナメルネイビーで。
で、一言で言うと「ちっちぇー」。
初代DSと比べると、DSLのフタを閉じた状態で初代の本体(フタ無し)とほぼ同じ厚み。
縦横も概ね1cmずつ小さくなっているような。
以前、初代DSに酒こぼして筐体を開けたときにも基盤の美しさ(無駄がない)に驚いたのだが、今回(は、まだ開けてませんが)おそらくさらにパッケージング技術が進んだということなのだと思う。
この手のモノは小さくしようと思えばどこまででも小さくできるもので、一時期IBMが「ウルトラPC*1を出したり、SONYがガム型デジカメを試作したり*2している。
ただ、手に持って扱うものは小さくなりすぎると逆に使いづらい。人間の手がそれに合わせて小さくなるわけではないから。
そうなると、「手でもって使えるギリギリの大きさで、なおかつ小さく薄い」という絶妙なサイズを求めることになる。
初代DSはその意味で言うと、DSLに比べて若干大きめではあるけれども、あれはあれで持ちやすい大きさだったのかも、という気もする。DSLは別に持ちにくいということはないけれど、十字キーが以前より小さくなっているので、若干馴れが必要かも。

初代DSを開けたとき「こんだけ小さくてまだ隙間があるかー」と驚いたのだが、思えばあの隙間、筐体というのはやはり「子供が落とすこと」を前提に作ってあったんではないのかな、と。いわばあの筐体内部の隙間は、「子供が落とす→筐体が一瞬だがたわむ→筐体内部の隙間がたわみを吸収」という、緩衝材的なことも考えてあったのかも、というのは読み過ぎですか。
逆にDSLは「大人はきっとそんなに落とさない(落とさないことが前提だから、筐体外部は傷が付いたらピンチな鏡面仕上げ(笑))」ということで、内部の隙間を減らしてある、とか?
でも付属のタッチペンは確かに初代より直径で1mm、長さで10mmほど大きいわけで、これも内部にゆとりがなかったら大きくできないわけで。うむー。


さて、起動してみる。
DSLは半透過型液晶だった初代とは違って透過液晶になってるとのこと。
試遊機でも鮮やかだなあと思っていたが、実際に自分のを試してみると色鮮やかさが初代とDSLでは段違いだということがわかる。
輝度が四段階だが、最低輝度でも初代DSより明るいかもしれない。
下から二番目くらいの輝度でぶつ森を起動してみると、なんかこう今まで僕が遊んでいたぶつ森はいったいなんだったんだろう?? と驚くほど鮮やか。
咄嗟に脳裏にルイ・アームストロングの「Wonderful world」が聞こえてきた。
「バラの赤も、海の青さも、空の青さも、なんて鮮やかな世界なんだろう〜」
というくらい。
つい最近、ぶつ森界は雪の積もる冬から青葉の芽吹く春に一夜にして変わり(雪が融けました)、いきなり予告無しに雪がなくなったんで「うわっ、鮮やか!」と驚いたのだが、今回は「もう一回春が来た!」というほどの鮮やかさ。
今し方までぶつ森界は「夕方」だったのだが、(夕方になると空が赤く染まります)その夕焼けがこんなに美しいとは……と嘆息するほど鮮やか。
ダメだ。
もう初代には戻れない。*3

Startボタン、Selectボタン、電源スイッチの位置変更だが、電源スイッチの位置変更はむしろ大正解。あそこならゲームに干渉しないし、うっかり押してしまうこともリセットさんに怒られることもない。また、これまでの押しボタン式からスライダー式に替わったのも良い。それも「切り替え式」ではなくてデジカメなんかに良くあるトグル式。スライドすると電源が入り、指を離すと元の位置に戻る奴。これは大変賢い。
Startボタン、Selectボタンの位置変更は、これは馴れがいるかも。
でも、ゲーム中に頻繁にこのボタンを使うようなゲームはDSには少なそうでもある*4ので、あまり気にしなくてもいいのかも。


で、むしろこれから気にしないといけないのは、ソフト(カード)をどうやって持ち歩くか。
今まではホリ電気から出ている、DS本体の上蓋にかぶせるカバーとカードケースが一体化したものを便利に使っていたのだが、これはDS専用なのでサイズの違うDSLには使えない。メーカーは「時期未定だが検討中」と言ってたので、それが出るまでの繋ぎということでカードケース&本体用ポーチの代わりになりそうなものを物色しに、近所の100均へ。
専用のものはどれも高いうえに御子様向けのものが多いので、100均で「デジカメ収納用メッシュバッグ(ウレタン保護材入り)」を買ってみる。ちょうどぴったり収まるサイズだった。105円なり。
また、カードケース用に丁度いい大きさのものを物色したが見つからず。
画鋲20個入りが入っているケースが丁度いい大きさだったので、画鋲は特に必要ないのだが箱が欲しくてそれを買う。105円なり。
もっとも、メッシュバッグの脇にポケットが付いているので、そこになんぼでも入りそうな気はする。


あと困る事と言えば……んー。
初代DSとDSLは充電用アダプタから出てるコネクタの形状が違う。これが困るといえば困る。
初代DSのコネクタはGBASPと同じもの(電圧も)なので、GBASP用の製品を流用できた。特に便利なのがUSBから電源を取るケーブルで、とかくコンセントが足りない(でもUSBソケットは余っている(笑))パソコンの周辺ではそれが非常に重宝していたのだが、初代DS/GBASPのコネクタとDSLのコネクタは形状が違う。もしかしてGBMicroと同じかな?という期待もあるのだが、並べて比較できなかったのでわからなかった。
これが同じだったら、またまたGBAMicro用のUSBケーブルが使えるんだけどなー、と一抹の期待を掛ける。電圧が初代と同じなのだとしたら、変換コネクタを一個出してくれるだけで今までのものがいろいろ使えていいんだけど、そういうのは出ないのかなあ。


ともあれ、15000円(定価)の初代に1800円上乗せの16800円(定価)でこんなに鮮やかかつ満足度が上がるのであれば、やっぱり今後はDSLを買うべきだと思う。
ともかくびつくりしまつた。

*1:超小型パソコン

*2:実際、その後SONY空ではないけれどもUSBメモリ一体型の超小型デジカメは発売された

*3:と書くと、「くれ」「売ってくれ」ということを言い出す奴が最低でも一人は現れそうな気がするが(^^;)

*4:ぶつ森では、Chatとセーブに使う