「弩」怖い話3

明日発売の「弩」怖い話〈3〉Libido with Destrudo (竹書房文庫) Libido with Destrudoなのだが、早くも早売りでGetした人がいるようだ。
Getおめ。


ていうか。
いいなー。著者の手元にはまだ見本がきません。
他の著者さんなどは発売前に見本が届いて「いよいよ発売である!」とほくほくされているのに、なぜいつも発売後に見本がくるハメになるのかというと、そりゃもちろん原稿/校了が遅いからであって、著者が読者より後から完成品を読むのは、これは一種の罰ゲームのようなものではあるまいか(^^;)


いつものことだが、僕の怪談本はあんまり刷ってないと思われるので、実は「超」怖い話の読者の方々にも行き渡ってないというか、知らずに終わる方も結構いらっしゃるのではないかと思われる。もちろん、売れなかったら再版なんかないわけで、ことほど斯様に業界は厳しいのである。

仕事は?と聞かれて「本書いてます」と答えると、「いいなあ、印税ジャブジャブでしょう?」と気前のいい人のように思われがちなのだが、僕あたりの零細下請け文章製造業者だと、売れ筋の大手メーカー(笑)様と比べたらとんでもなく商いの規模も小さいわけなんであって、一年中ひーひー言いながら原稿書き続けていかないと、とても暮らしていけないのである。


……弩3が1000万部くらい売れたら左うちわなのになあ……というようなことを、新刊が出るたびに考えるのだが、そのようになった試しはまずない。


それにつけても酒のほしさよ……。