数独と楽引辞典

僕は、昔、まだ下積みをしていた頃にスーパーが付かないファミコンの攻略本に関わっていた。
といっても、当時はアクションゲームとシューティング全盛の時代で、反射神経/動体視力にヒジョーに問題がある僕は、もっぱら職業ゲーマーさんの隣で画撮用カメラのレリーズボタンを押していた。
で、今もってアクションは苦手っぱなしなのだが、ゲームが嫌いなのかというとそういうわけでもない。RPGは結構やってたし。
ただ、RPGはシナリオが巨大になり戦闘が複雑なルールになるに従って、だんだんやらなくなった。というより、途中に仕事を挟んで1週間くらいさぼったりすると、シナリオはわからなくなる、ミニイベントの達成目的がわからなくなる、おまけに戦闘のHowToがわからなくなる。例えば、「この敵のパーティには、この魔法とこの技をこの順番で仕掛けて、この魔法で回復して、それから残りMPが○○○になったらダンジョンから根拠地に撤退して……」というのが、さっぱりわからなくなる。
歳を取ったんだよ、というシャクにさわることを言われそうな気がするが、まあそれは一部認めないこともない。でも、「脳みそが衰えた」というよりもやっぱり「最近のRPGは以前ほどのめり込めない」という意味で歳を取ったのかもしれん。ドラクエはII、IIIがおもしろかったし、FFは腹を立てながらやってたIIIやIVくらいまでが堪能できた。ドラクエモンスターズ(GBA)止まってるし、トルネコの大冒険3もやっぱり同じ理由で止まってるしなあ。

とまあそういう感じなので、FFXIIは興味あるけどなんとなく手が出ない。
ついでに言うと、やっぱりテレビの前まで行くのが億劫だ、というのもある。
日常的にPCの前に座りっぱなし*1だし、飯食うとき/酒飲むときしかテレビの前に行かないし、呑食するときはゲームしないしなあ*2
だから頻繁に電源入れたり切ったりできるDSに馴染んでるんだろうなあ、と思う。


と、ここまでが長い長い枕(笑)
本日、ハドソンが出してるNDS用の数独を買ってきた。
いわゆる「ナンプレ(Number Place)」という奴で、1〜9までの数字をだぶらないように配置するというだけのシンプルなパズル。これはPS2用も出てるし、携帯アプリにもあるし、本まで出ている。シンプル数字パズルの定番中の定番で、「SUDOKU」として世界的にも知られた日本生まれ*3のパズルである。
説明するのも今更という有名なパズルで、僕の中ではテトリス並の大定番なのだが「暇つぶし」のためにはこれほど適したパズルは他にないと言っていい。
とりあえず300問入ってるということで、やさしい問題から順番にちくちくと埋めている。
300問あったら一生遊べそうな気がするなあ……(^^;)


もうひとつ、漢字そのままDS楽引辞典を買ってきた。
これは厳密にはゲームじゃない*4
飲んでるときに矢庭にあるひとつの言葉が気になって気になってしょうがないんだけど、言葉をど忘れして……ということがしばしばある。
これはそういう、「えーと、あのホレ、アレ。アレだよアレ。アレってなんだっけ、アレ!」という、もはやそのアレがなんだかわからんような状態のときに役に立ちそうな気がする。
もともと「辞書を読む」のが好きな子供時代だった*5
そういう意味では、向いてるソフトなのかもしれない。


とりあえず、買って一番最初に引いた言葉は「鱧*6」。次に引いたのが「鮗*7」。鱧は出たが、鮗は出なかった。勝った気がする。
「タラバガニ」のタラバが、「鱈の漁場でよく取れるから」という意味だということを知る。悔しいので「ずわい蟹」のずわいの意味と、「花咲蟹」についても調べるが、どちらも出てこなかった。勝った気がする。


言葉を商売にしていても、知らないこと、うろ覚えのことはいくらでもある。まだまだ精進が必要だな、とDSソフトに教えられた一日であった。

*1:朝から晩まで原稿書いてる

*2:そっちに夢中になっちゃうから

*3:数独」というニコリ社の登録商標が世界的に定着したため日本由来と思われていたが、本当は1979年アメリカ生まれなのだそうで、訂正しておきたい。

*4:日本語クイズ付いてるけど

*5:意味なく辞書を端から読んでみたりするヒマな子でした

*6:はも

*7:このしろ。「鰆」はサワラ、「鰍」はカジカ。「魚夏」という魚は、確かなかった気がする。