小泉内閣総辞職→安倍内閣発足

本日午前、小泉内閣は最後の閣議の後、総辞職。
任期を全うし、高い支持率のままの政権交代となった。

安倍内閣の組閣待ちの間、軽く仮眠を取って(笑)、再び張り付き。
組閣人事は単純な論功報償ではなく、大きな特徴が幾つか見受けられた。初入閣が異様に多い(実務担当の中堅議員の登用)ということ、それと団塊世代を完全に飛ばした世代交代内閣だということ。
これまでは、「年金をもらう世代」が年金問題に関わってきたけど、今後は「年金を支える世代」が年金問題に取り組んでいくことになるわけで、どういった対処に向かっていくのか気になるところ。

外交については、対北朝鮮・対中韓シフトが継承された感あり。小泉内閣に引き続き、安倍内閣も「売られた喧嘩を捌ける」という外交が期待できそう。
喧嘩=殴り合い、喧嘩=戦争好き、という印象で語られることが増えそうだが、相手が拳を振り上げる前に自分にとって都合のいい土俵を作って、勝負の前からすでに雌雄が決しているという状態に「環境を整える」のが、もっとも賢い勝ち方。
AAライン健在ということで、その辺りは期待。

広報担当首相補佐官に、自民党ゲッベルス*1とあだ名される世耕弘成参院議員が就任。元NTT、情報解析(対報道)の鬼であり、官邸に補佐官としてこの人が入ることになるというあたり、森内閣の経験や、小泉内閣での経験を経た自民党による対マスコミ戦略が伺えるような。「マスコミは嘘をつく」というのを前提にしての布陣と思われる。

僕の大きな興味は主に安全保障(対北東アジア)、教育基本法、年金、ブッシュ後のアメリカ(ヒラリー・クリントンが来かねないし)、などなど。
伝統的に、共和党アメリカは日本に益*2を、民主党アメリカは日本に害をなす。*3
アメリカの方針をいつも同じ方向と思ってみると見誤る。

これをどう捌いていくのか、非常に興味深い。

*1:<おー!

*2:50年代アイゼンハワー時代、80年代レーガン時代のロン・ヤス関係、00年代ブッシュJrと小泉総理の蜜月時代。米共和党地政学的に中国を警戒し日本と同盟を強化する政策を採る。

*3:40年代ルーズベルト時代の対日開戦、80年代カーター時代のジャパンバッシング、90年代クリントン時代の日本抜きの米朝交渉。米民主党は中国を市場と捉え、競合者である日本を排除しようとする。