交番裏ライヴ
本日、静岡より親来訪。
墓の件諸々。
午後、親を駅まで見送った後、コンビニで軽く立ち読みしていると、どこからかメロディアスなやたらテクニックのあるギターが聞こえる。最初、有線かと思っていたのだが、音源は屋外、しかも生音であるらしい。
どこやどこや床屋はどこやと店の外に出てみると、交番裏にギターを抱えた青年が二人とギャラリーが二人いた。
さっそく、混じって聞くことにした。
曲名は聞き損ねたが、そこで演っていたのはロシア民謡だったらしい。なんというか、ジャンルとしては「ジプシー・スウィング」というらしい。アコギなのだが、フォークギターなんかと違ってギター本体の穴が至極小さい。弦はちゃんと見なかったけど、たぶんナイロン弦か何かだったかも。聞いてみると、ライブに備えて軽い練習のつもりで弾いていたら、ギャラリー集まっちゃってテヘ、という感じだったらしい。
何が近い? と言われるとなかなか例えづらいけど、ゴンチチとかBAHOとか……いや、どうか(^^;)
平均年齢23歳のギタートリオであるという。今日は二人しかいなかったけど、これは3人揃ってるところを全部聞いてみたいなあと強く思った。
2006年11月16日(木)18:30open/19:30startで、銀座TACTで初ライブをやるらしい。今年結成したばかりなので、ほとんど知られていないこれからのギタートリオであるらしい。まだ音源もないらしい。ないのかー。
僕は、インディーズであれ目当てのライブで出くわした知らないバンドであれ、ちょっとでも気に入ったら必ず音源を買い求めることにしている。
インディーズは、「次」の可能性がいたく低いから、というのがその理由で、気に入ったバンドが次の機会まで同じ構成・同じメンバーで続いている可能性は低い。また、インディーズに「次も同じメンバーで!」続けようというモチベーションを、観客が与える方法があるとしたら「ライブに行く」「音源を買う」の二つしかない。それ以外の応援は、時に空回りにだってなる。だから、極力「音源を買う」「ライブに行く」を、インディーズ応援、インディーズ育成のささやかな糧としてもらうようにしている。ストリートでやってる子たちから「CDあれば出せ。なければテープ出せ。おいちゃんが買うから出せ」と買ってくることもしばしばある。今日の彼らは練習ということで、ライブのチラシしか持っていなかった。音源持ってたら「全部買うから全部出せ」と言っていたと思う(笑)
おっと。肝心のグループ名は「Ci De Desse Swing」というらしい。
僕が今日見かけたのは、ギタートリオのうちのファーストギターの木下大輔君、サードギターの菅原智明君だと思われる。
二人ともなかなか超絶な技巧を持っていた。
でも何より、彼らは「今日は軽く練習のつもりで」と言いつつ、僕とお年寄り二人の計3人しか腰を据えて聞いてないようなささやかな場であっても、凄く楽しそうにギターを弾いていた。その姿が結構気に入ってる。
音楽は、何よりもやってる当人たちが楽しそうで楽しんでいる、そういう姿が調べに乗せて伝わってくるのがいいよね、と思う。
初期バンバンバザールがそうだったように、Ci De Desse Swingが演ってる姿も大変愉快そうであった。それだけで、彼らの音楽は足を止め、腰を下ろして聞く価値があると思った。
11/16かー。銀座かあ。
行くか。やっぱ行こう。
忘れないように、そのへんにチラシ貼っておかなくちゃ。
ほんで、「すげーよかったぜ」とニヤリと笑って自慢したい。