クリスマスには七面鳥を食べたりするんじゃないのかと思うのだが、七面鳥を常食する習慣があまりない日本では七面鳥の代わりに鶏が流通に乗る。
クリスマスの鳥料理は「丸焼き」なんじゃないのかと思うのだが、日本ではそんなに食いきれない(焼く施設や技術を持ってる人だって多くはない)ので、焼いてあるのを買ってきたりする。
江古田では鳥忠という焼鳥屋が、この日に限って店頭で「鳥の丸焼き(照り焼き風味)」を売ってたりする。なんでだ。この店は焼鳥屋だけど土用の丑の日には鰻が(ry
さらに、恋人二人とか独り暮らしだと鳥一話なんか食いきれないから、「足のみ」なんてのが出たりする。胸のみは食いではあるけど嬉しくない。手羽のみは切なさすら募る。
それでもローストならまだわかる。ケンタッキーフライドチキンの流れなのか、フライドチキンになっちゃってるのはアリなのか。
さらに言うと、「メリークリスマース」とか言って、焼鳥屋で焼き鳥食っちゃうのはどうなのか。焼鳥屋でワインというのも一時期流行ったが(赤ワインが合うとはいうが、なんか納得いかない)、「やっぱりつくねには日本酒だろ!」とかなっちゃうと、もはやクリスマスがなんであったのかが、さっぱりわからない。
でも、なんとなくめでたい気分になっちゃったり、祝う口実があればなんだっていい、のかもしれない。
酔っぱらいはいつも呑む理由を欲していて、グラスやぐい飲みを握ったときに乾杯をする口実が必要だったりする。できれば、嬉しいこと、楽しいこと、めでたいことだったりすると角が立たない。


Skypeで外国の人が「日本人はキリスト教徒が多いのですか?」と聞くので「そんなことないと思うけど、めでたければ垣根なくなんでも祝うのが日本人です」と言ってみた。
「呑む理由が欲しいのです」とはさすがに言わなかったけど、本質はそっちかもしれない。


そういうわけでメリークリスマス。