マイクと古地と魚塚と

昔大好きだった映画があるのだが、それが未だにDVDにならない。
マイク・ザ・ウィザード
これはMTVディレクターのマイク・ジトロフの自作自演映画で、監督脚本特撮撮影主演で一人5役くらいこなしている。この映画のプロデューサー自身も作中でマイク・ジトロフを酷い目に遭わせるプロデューサー役で出ている。CG全盛のこの時代に、ほぼ全編をコマ撮りしているというもので、ご丁寧に「サブリミナル」も仕込んである。当時はVHSの他にLD盤もあって、LDでコマ送り再生しないと見つけられない仕掛なんかも満載だった。
確かGAGAから出てたと思うのだが、未だにVHSのみでDVD化されてない。
この映画は僕に取っては「見る薬」で、凹んだときに見ると凄く勇気が出る。


バトルヒーター
これは89年の東京ファンタスティック映画祭出品作で、総監督が川島透、監督が飯田穣治!!! 主演はパッパラー河合。当時、爆風スランプが大人気の時代だから、所謂「アイドル映画」的な位置づけになるのだろうけど、「ホラー」「コメディ」「サブカル好みのキャスティング」「物の怪」「飯田穣治」と、詰め込めるだけの要素を全部詰め込んだ脚本がスバラスィ。
同時代では「ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け」なんかも好きだった(これは話がどうこうよりもキャスティングがとにかく野放図にバカだったから。室井滋中島みゆき役とか)のだが、ビリィ〜はすでにDVD化されている。

同じく佐野史郎の映画デビュー作(だったと思うのだが)の「夢見るように眠りたい林海象監督)」も、気付いたらいつの間にかDVDになってた。*1

夢見るように眠りたいは、初めて見たときビデオレンタル屋から借りてきたテープを返すまでに20回くらい見て、その都度泣いた。マイク・ザ・ウィザードも20回くらい見て返した。で、それを何回か繰り返した。ときどき借りて、テープがすり切れるほど見て、泣いて返す。客としてはヒデー客だ(笑)
マイク・ザ・ウィザードとバトルヒーターは、ビデオレンタル屋から放出されててれてれになったビデオテープを最近ようやく手に入れたものの、いつ「てれてれ」が「ぷちん、ぎゃごごごごごご」になるかと思うと怖くて(^^;)。
DVD用にマスターからリマスタリングした綺麗な映像で見たいよなー、と思う。


「夢見るように眠りたい」は、今度の仕事が終わったら自分へのご褒美として買おう。そして泣こう。
初めて見てから20年近く経つけど、僕はまたこの映画で泣けるだろうか。

*1:2000年DVD化だったが、忘れてて気付かなかった