親襲来

田舎から両親が遊びに来た。
青春18切符があと1回分有効なので、期限までにどこかに行こうということになったらしいのだが、老父による「息子の顔が見たい!」の一言でうちにくることになったらしい。
そういえば、うちには囲炉裏があるのだが、うちの両親はまだ囲炉裏を味わったことがないはずだ。
ここはひとつ冥土の土産話を作ってやらねば!
ということで、昼間っから鍋を作る。
鶏とエノキのつくねとゴボウの鍋。うどんで〆。
実家からの土産は、おこわ寿司とつくしの佃煮。春の食べ物だ。
その後、この間親に送った携帯の使い方のレクチャーなどをする。


うちで遊ばなくなったDSのソフト(大人用)を「孫のDSで遊ぶ用に」と持たすと、老母が「このうちにはDSは余ってないの?」と言い出す。老母72歳、老父74歳。
老母は前からDSを欲しがっていたのだが、孫達(姪+甥1+甥2の3人姉弟)は自分のDSは老夫婦には貸したがらないらしい。
「うーん、中古も出回ってないし、新品買うしかないし。でも、新品も品切れが多いからねえ……」
ということで、両親を送りがてら池袋まで出かけてみることにした。


さくらやのほうが駅から近いけど、緊急入荷の可能性が高いのはビックカメラ
という僕の提案で、ビックカメラに行ってみる。ショーケースは「品切れ」だが、念のため店員に「DSあります?」と聞いてみると、「本日緊急入荷です。お並びいただければ」ということで、すっ飛んで並ぶ。
老人二人はほくほくしながら座って待っている。
整理券もらって20分ほど並んでようやくGet。ついでにもじぴったんDSも付ける。


うちの親はどちらかというとこういうゲームやおもちゃの類が特に好きだったということはなく、子供達がそういうもので遊んでいると眉を顰めて「またそんなもんで遊んで」という人たちだったはずなのだが、実家にパソコン入れたら老父は四川省ジャンキーに変貌し(老人で暇だから一日4〜5時間もやってたりするらしい)、老母は前に触らせたのがきっかけなのか、DSが欲しくてたまらない人になっていた。
正月に家人の実家に行ったときにも、向こうのご両親(やはり特にお義母さんのほう)が夢中になってたし。
池袋ベッカーズで茶をしつつ初期設定を済ませ、もじぴったんDSの遊び方をほんのちょっとレクチャーすると、さっそく遊び始めた様子。
目と指(タッチペン)と頭を使うもの+ボタン操作がないものなので、老人でも入りやすいらしい。


次に帰省するときに、どこまでやり込んだ人になっているか楽しみなような気もする。
何しろ老人は暇だけはいっぱいあるからねえ(笑)


ところで、老父は「息子の顔を見たい!」といって来たのだが、ほんとに僕の顔を見るだけ見て満足していったらしい。見るだけでいいのか。話とかせんでいいのか。猫を撫でて帰って行ったがそれでいいのか。
まあ、こんなことくらいで親孝行になるなら、いくらでも。


たぶんそのうち、うちの老母はDSのことを自分のblogに認めるようになるのではないかと思うのだが、それはそれで期待しとこう。