ミクオリジナルをライブステージで聞いた

頭が沸騰しそう。
凹んで、迷って、狂って、でも予約してたニコニコミュージシャンライブに行ってきた。広川太一郎ゆかりの曲があったりしたら泣いちゃうかもしれなかった。やばかった。



さて。
阿佐ヶ谷ロフトAで行われたニコニコミュージシャンライブに行ってきたのでレポート。仕事追い込みだけど、いろいろ凹んだけど、でも行った甲斐があった。価値があった。

セットリストをメモろう、とか思ったんだけど、途中ステージに引き込まれちゃってメモ取り損ねたのがかなりあるので、覚えてる限りで。
現地は18:30開場19:00開始で、僕は18:35くらいに現着。およそ80人くらいは入れるだろう会場は、すでに30〜40人入ってた。テーブル一卓に椅子が4〜5脚ずつ。テーブル数は10〜14くらい? それと、椅子のみの席が10×4〜5列くらい? 両脇にカウンター席がおよそ20くらい? さらに当日チケでスタンディングが出てた。かなり満員状態。最終的には100人超えてたかも?
僕はステージ最前列右奥にかぶりつきでした。


まず、メンバー。
オープニングアクトは町田直哉(以下、敬称略で)。
続いてムター&さくらそう
次がhonesty。
飛び入りゲスト(1)でcha-la head-cha-laをギターで弾いたガンマ。
飛び入りゲスト(2)で週刊TAROでおなじみのTARO。
シークレットゲストで一人で同時に情熱大陸を演奏したりしてる事務員G。
トリはマスク・ザ・春原(当日はマスクなし)。


町田直哉のソロギターから始まるのだが、もう最初から凄くテンション高い。タミフル服用中の噂。
何もかも凄くて、セットリストメモり忘れるorz
辛うじて、ハッと気付いたのがミク曲で桜のような恋でした
すげぇ。


続いてメルト(ジャスコ)のサックス演奏でおなじみのムター&リコーダーでもおなじみのwさくらそうの、サックス&エレキピアノセッション。*1リコーダーもあった。
内容はアニメ&ゲーム系メドレーがメイン。
ミク系曲は恋するボーカロイド、みくみくにしてあげる♪、メルト(ジャスコ
リコーダーはジャーマン式。


3番手はhonesty。このあたりから、ようやくセットリストをちゃんとメモり始めるワタクシ。最初はDQ2、次がDQ4。次の曲のためのチューニングをしている最中に、弦切れる!!!
急遽、春原氏のギターを借りて、3曲目クロノトリガー(風の憧憬)を弾ききる。4曲目、弦が張り直されて戻ってきたギターで、スーパーマリオ1-1〜1-2〜ピック落として時間切れ*2


4番目に飛び入りゲストでCha-la head-cha-laの人(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2383641)が。ご挨拶を兼ねてcha-la head-cha-la、続いてオリジナルを2曲。


飛び入り二人目は、週刊TAROのTARO。
ギターで、チョッパー奏法!!! ベボボボ。圧倒されてて、またしてもメモ取り忘れるorz


ここで休憩。*3


休憩明けで、客席の最後尾からノコノコ上がってきたうだつの上がらない人wが、「シークレットゲストの事務員Gです」
えーwwwwwwww
まず、TAROの残していったギターでサザンのTSUNAMIを、桑田のモノマネをしながら一曲。そして、エレピでおっくせんまん
さらに……ステージの片隅に毛布で隠されていたそれは、マリンバwwwwwww 自前マリンバ持ち込みwwwww
エレピ、ピアニカ、逃げ足が速いことで定評のあるハイハットマリンバで、「一人で演奏」をライブで再現。曲目はルパン三世のテーマ。
エレピとピアニカで、JR駅のジングルをアレンジしたもの。
そしてエレピ、ピアニカ、ハイハット(ryの一人演奏で残酷な天使のテーゼ。即興コラボでさくらそうのリコーダー参加、客席からのリクエスト受け付けで、宇宙戦艦ヤマトのOP。


濃すぎのステージを終え、トリはマスクを取ったマスク・ザ・春原。
なんですか、この人は。キムタクとCHAGE and ASKAASKAジャッキー・チェンを足したようなイケメンじゃないですか!!! そして激しく汗かき。
ひぐらしのなく頃に、東風、小さなてのひら、桜(Fooさんのアレのアレンジ版)。


たぶん、曲のメモはかなり漏れてるorz 夢中だったもんでorz
19:00にほぼ遅れずに開始して、途中チューニングやトークや前田氏の小芝居wなどを挟みつつ、22:30くらいまでみっちみちの濃い、濃すぎるステージ。これで1500+ドリンクは安すぎだ!!!




で。
ギターその他の腕前は、誰も彼も超人級にうまい。
クロード・チアリの群体?
ギターは、打楽器。パーカッションとベースとメロディとその他を全部一本のギターで……。あのギターの中には絶対に、小人が4〜5人入って、別のパートをやってるに違いないよ! のだめカンタービレに「ピアノはそれ一台でひとつのオーケストラ」みたいな台詞があったけど、アコースティックギターというのも、それ一本でオーケストラなみに音が多彩になるんだな、と納得。
アコースティックギターは、というか曲によってその場でチューニングを直さねばならず、曲と曲の間の繋ぎが大変らしい。honestyの「ビン!」「アッー!」という弦切れの喪失感を会場全員が一体で味わってるだけに、チューニングでキリキリキリ……とキーが上がっていくと、会場に緊張が走り、妙に静まりかえるw
打ち込みや多重録音が多いであろうミクオリジナル曲を、ライブステージで聴くチャンスというのは、非常に稀有であるわけで、ギターアレンジ(或いはサックス&エレピアレンジ)のミク曲を生で聞くという僕の願望は少し果たされた。この先も、ミク曲を作ってる人のライブがあったら、行ける範囲で積極的に行かなければと思った。
会場は満員、そして皆ノリがよく、手拍子は一致しw、聞き入っているときは水を打ったように静かでマナー良し。非常に素晴らしい観客だったと思う。こういうライブではありがちな私語というか、雑談がほとんど聞こえず、とにかくステージに集中してた。


で。
ニコニコミュージシャンライブのblogにある、町田直哉のプロフィールから、一部引用。

16歳の頃「ギター弾ける人ってカッコイイよね」と女の子の会話を盗み聞きしたその日から家に置いてあったギターを手にする。
(略)
ソロギター=モテないと知る。
(略)
やっぱね…ソロギターってモテないんだよ…
ソロギターが好きな子は奥ゆかしい子が多いのです…うん…きっとそうだ…そうに違いない…

これについて。
僕は、このステージを見て、ソロギタリストは女の子にモテないと思った。というのは、だ。
かっこよすぎる。
なんでかっこよすぎてモテないのかというと、だ。
以下、僕の印象論でw
ソロギタリストが命を削ってギターを奏でる姿というのに惹き付けられて思ったこととしては、ギターが女体に見えてくる、ということ。
ギター、バイオリン、コントラバスなどの弦楽器のボディのくびれは女体を模したものだという説があるが、アコースティックギター一本を抱え込み、そこに全てを注ぎ込んで奏でる姿は、楽器を弾いているというよりは、女性を愛撫しているようにすら見えて、非常にエロティックだった。
誰も彼も愛用のギターを、それこそ抱きしめるようにして、うっとりしながらwというか全神経を集中させて弾いているわけなのだが、それは恋人を抱きしめているようにしか見えない。
全身全霊を込めて激しく、ときに繊細に、全身の性感帯をくまなく開発するかのように愛撫している、という風に見える。激しい曲はフィジカルなセックスのように、繊細な曲は濃密な前戯のようにしか見えない。
ソロギタリスト、すげーエロい!!
ステージ上で、うっとり全神経を集中させ、目を閉じ、女体にも見間違うギターを抱きしめてつま弾く。もう、公開愛撫状態。
凄くカッコイイ。
だけど、あれって女性から見たら、ギターに嫉妬するかもと思った。ギタリストにとってギターはまさに「俺の嫁」状態なわけで、しかもその息の合いっぷり、奏者によるギターの開発っぷりは、見ていてとても間に割って入れない。ギターが女体に見えるほどの演奏。これは、女性だったら、ギターに嫉妬すると思う。
それで、奏者がそんなにうまくなかったらただのナルシストに見えて引かれるかもしれない。でも、今日のステージの人、誰も彼も、魂を引き抜かれるほどの演奏やってた。
そうなると、ギターとギタリストという濃密な恋人同士の、そのギターが妬ましすぎて間に入れない。


故に、ソロギタリストは女の子にはモテナイと思う。うまくなればなるほど。


でも、とにかく物凄くエロティックでカッコイイ。
イマジネーションをこれほど刺激する演奏というのをライブで見られて眼福。耳福。
校了直前だけど、ムリしてでも時間作ったことは正解だった。
僕の魂は救済されたと思う。




ニコニコミュージシャンライブ
http://d.hatena.ne.jp/niconicomusic/

*1:スタッフによるエレピのセッティングにミスがあって、台が3個所しか接地しておらず、ぐらぐらしてて弾きにくそうだった。

*2:マリオの時間切れ曲

*3:ここだったと思うが自信なし。