電波の空

初音ミク:電波の空(オリジナル)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3370537


最近は路上ばっかり聴いている……と見せかけてw、相変わらず打ち込み系も聴いている。特に、先週は外出&移動が多かったので、移動中はずーっとボカロ曲を聴きっぱなし。

好きなジャンルはなんすかと訊かれたら、即答できなくて結構悩む。音楽遍歴というほどのものがあるわけじゃないけど、クラシックからジャズからフォークからロックからポップスから民謡から演歌(都はるみじゃなくて添田唖蝉坊*1のほう)から……まあ、なんでも聴くのは本当だし。
小学生〜中学生の頃に、YMOの洗礼を浴びつつ、同時にオフコースも嗜み、ポプコンヤマハポピュラーソングコンテスト)なんかのお膝元に育ち、友人の強い影響(というか半強制)で人生(後に電気グルーヴになる)のテープを押しつけられてハマり、U-1の影響でヒカシューハルメンズあたりにハマり。でも、インディーズ系テクノに違和感なく順化できたのは、YMOの下地があったからだろうなとも思う。自分でも電子オルガン→シンセキーボード弄ってたことと無縁ではないだろうけど、80年代ってそういう時代だったよなあ(^^;)

そんなわけで、打ち込み系DTMというか、ピコピコした音楽wやユーロビート的なものは今でも決して嫌いではなく、むしろ好物。僕にとって、デジポップの類もきっとその延長線上にあるんじゃないかと思っている。戸川純とか好きだったし、マニキュア団も嫌いじゃなかったしw*2


その戸川純(というか、ゲルニカとかヤプーズとか)のカバーを初音ミクで精力的にやっているudongergeさんというPがいるのだけど、この人の調律した初音ミクは、もはや「戸川ミク」と言い切っていいできばえ。

udongerge
http://www.nicovideo.jp/mylist/3464187

あの「妙に機械めいた発音が初音ミクの魅力」とか、「ちょっと調子が外れているところに萌え」とか言う意見もあるかもしれないけど、この人んちのミクには戸川純が憑依しているとしかいいようがないw
あのファルセットというか、無闇に不安定な裏声が戸川純の魅力だったんだよなー。それが余すところなく再現されていて、実はたいへんお気に入り。


冒頭紹介の「電波の空」は5/19に公開されたばかりのオリジナルなのだけど、戸川純的な何かwと、明るくて爽やかなテクノというか、これもまたいい感じ。なんていうか、ツキモノが落ちて現代に蘇ったサエキケンゾウというか、心を入れ替えた坂本龍一というか。*3
5/11に公開されたudongergePの「Switch」が思いがけず伸びてない(本日確認したら967止まり)だったのが、むしろ意外。


MEIKO:Switch(オリジナル)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3275112


最近、多忙を理由にちょっと新曲チェックが遅れがち。
人気集中して加速するメジャー曲は日刊VOCALOIDランキングを追っていれば一応追いかけていけるけど、「自分にだけティンとくる曲」というのは、ほんと、ひとつひとつこまめにチェックしないと見つからない。

*1:余談ながら、路上で歌う人たちの源流というのは、この添田唖蝉坊にあるのではないかと思う。CDやテープもなく、ラジオもテレビも有線もカラオケもなかった昔、音楽というのは辻演歌師という路頭の楽隊が歌って(唸ってw)聴かせ、歌詞本を売って流行らせるものだった。初期は「壮士演歌」という自由民権運動の演説を歌ったものから始まり、後には世相の批判などの反骨的な歌を歌うようにもなった。震災の様子を伝える吟遊詩人的な役割も務めており、これが、チンドン屋になっていったり、艶歌演歌になっていったり、新宿フォークゲリラになったり、ハイトニックになったり、初音ミク(を使う、幾多のオンライン路上ミュージシャンたるPたち)になったりしたわけだw

*2:でも、Perfumeは別に興味ない。なぜなんだろう(^^;)

*3:どっちも生きてるし現役だしw