猫かぶっちゃいらんない

オリジナル曲を初音ミクに『猫かぶっちゃいらんない』
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3542423*1

大好きなフナコシPの久々の新曲。
「大したことでも」以来だとして、2ヵ月強ぶり?
新作は転校生の心境を歌った曲。前半が前の学校から送り出されるシーン、後半は新しい学校に馴染んでいくシーン。
この人はどうしてこう、「頑張る女の子」の視点がうまいんだろう。
音楽には、癒しの効能、励ましの効能、赦しの効能、開放の効能、様々なものがある。また、全方位に向けたものである場合もあれば、ある特定の人に向けた、ごくパーソナルな(一般受けしないかもしれない)ものもある。ある世代、ある年齢、ある性別、ある特定の経験を知っている人にだけぴきゅんとくるものもあれば、まるでそんな経験をしたことはないはずなのに、知らないはずなのにぴきゅんとくるものもある。
まったくもって飽きない。おもしろい。

フナコシPの曲は、イントロを聞いただけで「フナコシ節キタ━━(゚∀゚)━━!!」となるほどによく馴染んでいる。アレンジ、メロディラインなど、当人にとってしっくりくる「安心する音」が、どっしりとした安定感で居座ってるのかもしれない。
毎回違う冒険をするコンポーザの曲も好きだけど、例えば中島みゆき、例えば吉田拓郎、例えば松任谷由実、例えば小田和正、例えば長渕剛、例えば小室哲哉などのように、音を聞いた瞬間に「あ、これは○○○節だね!」という黄金律のようなものを持っているコンポーザもいる。
そういう自分なりの音を獲得している人というのは、どんなに冒険してもその人の「音」が一貫して聞こえてくるようで、また、同時に多作である人が多いような気もする。
多作である=それだけ長く曲を作り続けている=言いたいこと(主張したいテーマ)がたくさんあるということでもあるわけで、フナコシPはきっとこの先もずっとずっと「わあ、新作きたあ!」と喜ばせてくれるような曲を書き続けてくれるんじゃないかな、と安心して期待していけるような気がする。


この新曲「猫かぶっちゃいらんない」は、発表とほぼ同時に布団姉さんによるボーカル版も出ている。コラボということになるようだ。
【フナコシ布団】「猫かぶっちゃいらんない」を歌わせてもらってみた
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3496416

実力派による歌入れが、最初から付いてくるというのはとっても嬉しい。布団姉さん、GJです。






でもね。
僕は敢えて要求したいというか、指名でお願いしたいというか。
フナコシPだよ。そりゃもちろん、
終音ニク
の歌ってみた「猫かぶっちゃいらんない」を期待せずにはいられないってもんだろう。
楽しみにしていますとも。ええ。

*1:パパン版が出たので、差し替え。オリジナル版はこちら。http://www.nicovideo.jp/watch/sm3496424