Xacti DMX-CG9

最後にデジカメを買ったのは今から3年くらい前。
http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/20050819/1124469063


確か、アキバのフリーペーパーに写真付きコラムを書く仕事のために、急遽中古品を購入したんだったと思う。結局そのコラムの仕事は3回くらいで連載が終わってしまい、元が取れたのかどうかかなり怪しいw

仕事でデジカメを使うキャリアは相当古く、実は出始めたばかりの頃のCASIOのQV-10に飛びつき、25万画素の今思えばとてつもなくチャチな画質で撮影したものを、たくさん繋いで小さく縮小するというかなり無理矢理なコラージュに仕立てて、コンプティークの記事に使っていた。
当時としても、「写真の画素数は50万画素以上はないと話にならない」と言われていたのを、QV-10で撮った画像を繋いで無理矢理なんとかしていたわけで、あれはあれで冒険だったなあ、と思う。
それからもう両手で足りないくらい買い換え乗り換えして、ここ3年くらいはデジカメ熱がちょっと収まってた。
最近は携帯に付いてるデジカメですら200万画素もあったりして、画素数がッ! クワッ! という熱が冷めてたんだと思う。


でも最近はまたデジカメが凄い域に達してきていて、なんですか? 有効画素数1テラ? どこのお寺さんですか?
つまり、昔は「粗い上に暗いところではお話にならない」と言われていたCMOS素子が、それなりの高集積に進化してきたってことであるのだろう。CCD信者wの僕としては複雑な気持ちなのだが、高画質で、安いんだったら文句は言えないよなー、とかなんとか……。


初代が出たときからちょっと興味は持ってた三洋のXactiシリーズは、HD画像を撮ることに特化したDMX-HDシリーズと、どちらかというとMPEG4カメラを意識したDMX-Cシリーズがあるのだが、今回は悩みに悩んだ末にDMX-CG9を選んだ。動画をメインで撮れて、動画撮影中に静止画も撮れて、SDHC/32GBまで対応して、顔認識だの手ブレ防止だのがあって、動画連続撮影は70分くらいまで。
それだけ長時間撮れる&液晶ディスプレイも結構でかいのに、バッテリーちっちぇえー。携帯のバッテリーとほとんど変わらん。
純正品で5250円の予備バッテリーだが、単三電池ではない専用バッテリーなので、やはり予備にもう1個欲しくなる。Web上で価格検索してみたら、「純正品ではないけど同等品」というのが、1個1480円(税込)。うはー、1/3以下か。中国製だけど。悩むけど。


QV-10の頃は、単三電池4本でどのくらい保ったっけ。いや、QV-10はわりと保ったほうだった。動画こそ撮れなかったけど、静止画で50枚くらいは撮れた気がする。QV-10の後に各社が雨後の竹の子のように出してきた高性能デジカメは、「4枚撮ると電池4本空になる」とか「連続15分撮影するとおしまい」とか、惨憺たるものだったわけで、QV-10はなんだかんだいって電池の保ちはよかった。
シャープのインターネットビューカムという、これまた単三電池4本使うMPEG4動画デジカメの走りも実は買ってるのだが(今もまだ生きてる)、メディアがスマートメディアだった。今、スマートメディアって、64MBとか128MBとかで、2万とか3万とかする。負けメディアの末路は悲しいとはいえ……。事務所に置きっぱなしのFinePIXも確かスマートメディア対応だった気が……使ってないけど……orz


3年前(3年前に1年落ちで買ってるから、4年落ち)のLUMIXは対応メモリの最大サイズがSD/1Gまでだった。1GBのSDカードが2200円くらい(ビックカメラ)なのだが、今回Xacti DMX-CG9用に16GBのSDHCカードを通販で買ったら、送料入れて6000円ちょっとだった。容積16倍、価格3倍弱ってどうよ、と。
そういや、大昔、PC9801から初めてのDOS/V機に乗り換えたとき、8MBのSIMM(メモリ)が1本3万円で、バンクで2セット買って4本で12万円とかした。8GBじゃなくて、8MBで。
その後のメモリの爆発的増加についてはもう言うまでもないのでアレなのだが、ムーアの法則ってホントに恐ろしい。
恐らく今のペースで行くと、今年の秋くらいにはiPod touch64GBとか128GBが5万くらいで出てくるんだろうなこんちくしょうとか思うのだが、それがムーアの呪い法則という奴の恐ろしいところで、世のガジェット廃人の多くは、これにしてやられてくのだろうということを、久々に身を以て思い知った。


Xactiは動画を撮影するのに向いている。デジカメというよりデジタルビデオカメラの簡易版っぽい感じのものなのだが、京セラのサムライを思い出させる(形状は随分違います)ような縦型のガンフォルム、そしてなんかエルゴノミクスかなんかと意識しちゃった丸い形状……まあようするに、撮影時にカメラが自立しない。
手に持って撮ることを念頭に置いているので、握りしめて片手で撮影するのには本当に適した形をしているのだが、「置いて撮る」のにはホントに向かない。三脚必須である。
とりあえず、近所の百円ショップで買ったミニ三脚を改造して、思い切りいっぱいいっぱいまで脚が開くようにし、超低重心の架脚にした。持ち歩きに嵩張らない程度の大きさ、案外頑丈、かつ壊れてもくやしくない安さ(100円)ということで良しとする。雲台のとこ、結構頑丈にできてるし。
ケースは、インターネットビューカムを入れていたカメラバッグがジャストサイズだったので、中身入れ替え。ビューカムご苦労。


ビックカメラのポイントで買おうかと思ってたんだけど、通販で買うと量販店(ビック、さくらや、ヨドバシ)の特価より5000円近く安い25000円が最安値帯だった。現金で買って10ポイント反映されたとしても、それでもなお安い。送料込み約6000円だった16GBのSDHCカードも最初はポイントで買おうと思ってたんだけど、ビックで買うと16800円。
結局15000円くらいお得な買い物、というところに収まった。
たぶん、これでまたあと3年はデジカメ買わないと思う。
3年後、「デジカメは2テラ画素4テラ画素が当たり前」だとか、「バッテリー1個で3時間連続撮影対応」だとか、「512GBのSDHCカード」だとか、そういう鼻血の出るようなスペックを、デジカメ初心者が涼しい顔で買ったりしてるのかもしれない。


技術の進化って、ホントに恐ろしい。腰が抜けるくらいに。





……MPEG4もH.264フォーマット対応になったこれで何を撮るかというと、ベジタ(ry
……路上でハイトn(ry
……とりあえず麟太r(ry