ハイトニ路上復活とお巡りさん

夏が終わったなあ、ということで、秋のハイトニが始まった。
本日は東口。
僕が16:50くらいに辿り着いたときはいつものハイトニの二人のみで、他に客はなし。というより、まだ始まってなかった。
隣りあたりで楽器なし(カラオケ)で歌い始めたグループがいたため、しばらく様子見。
音量が大きめだったので、「あれは……通報されちゃうんじゃないかなあ」と、心配。
しばらくすると、警官……が、素通り。
あれ?
どうやら他の事件を調べに行く途中らしい。
池袋の路上では、警官とパフォーマーというのは犬猿の仲、のようでいて、一応の妥協や遠慮みたいなものはある。
パフォーマーによる路上での演奏というのは、道路占有許可を受けないとホントは「いけない」のだが、この道路占有許可は申し出てもほとんどの場合降りない。ので、70年代の昔と同様、路上演奏や路上パフォーマンス、販売などの多くはゲリラ的なものになる。
いけないことと承知の上でやってることになるので、一応は遠慮や気遣いや妥協もあり、なるべく音を大きくしすぎない、警官が通りかかったら演奏をすぐにやめるなどなど。
警官側も見つけたらただちに検挙というわけでもなくて、ほどほどにやってるくらいであれば、お目こぼしというか「気づかないふり」で通過していくこともしばしばある。
迷惑そうにしている人がいなくて、皆が楽しんでるなら、そこまですることはないじゃない――ということらしい。
が、近隣の商店などから「うるさい」と通報があると、これは看過することができないのだそうで、演奏中止&代表者は始末書的な書類に名前を書かねばならず、何度もやらかすとアウトになる。
音は控えめに、商店のあるほうにアンプを向けない、警官が来たら演奏中止、隣が捕まったら直ちに撤収、咎められたら名前を書いてごめんなさい。
いろいろ難しい。
完全に適法でやる方法というのもいろいろ調べてみたものの、やはりいろいろ難しいようで、時間帯の制限、場所の制限、人の流れの制限などなど。駅前、人の流れの多いところでないと、ただの屋外練習になってしまうわけで、このあたりも難しいところ。
また、同業者wというか、同じように路上パフォーマンスをしているグループは定番から飛び入りまでいろいろあり、それらとも場所を譲り合ったり奪い合ったりという競争がある。
たいへんもって難しい。


というような感じで、隣がそれなりの音量なのにスルーされてたので、「んじゃ、こっちも少し大きめの音で」ということで開始。
開始前後くらいからぽつぽつといつもの顔ぶれが現れて、3人くらいでハイトニを独り占めして、20分ほど経ったところで……
案の定、隣りが警官に注意されてた。
警官は一人、代表者が捕まって*1名前を書かされているのを見越して、「ヤバイです。隣り、警官!」と、合図wして、5人がかりで物凄い勢いで撤収する。
いつも30分くらいだらだら片付けてるのが嘘のように、2〜3分で片付けてその場を移動。


50mくらい離れたところでしばらく様子見することに。
隣は撤収準備を始め、警官もいなくなったということで、ちょっと様子を見てまた同じ場所に戻って再開。
音はさっきよりは控えめに。


そんなこんなで、ぼちぼちと懐かしい顔が現れ始める。
なんというか、まさに新学期w
焼けたねえ、とか、久しぶり、とか。
日中は暑かったけど、日が落ちたら涼しい風が吹くようになってた。
もう、秋になったんだねえ。


本日の覚え書きキーワード。
警官、撤収速度新記録、隣のカラオケ、ハイトニック新メンバーじゅんこちゃんライブ、ピエロさん、リーダーのギターは100万円、つくね十番は高い。


最後の曲は行く夏の終わりを惜しんで、「君にあげる」。


夏の夜空に、ドンと鳴ってパッと咲いて消えたひとつの花。
君にあげようと、さっと摘んでかっこよく差し出しても、もぬけの花。
何をやってんのよって、君は楽しそうだ。


……そういう感じの歌であるのだが、もう花火の季節も終わっちゃって、夏のいろいろをきっとみんな楽しく思い出しながら、だんだん涼しくなっていく秋という季節をまた楽しむんだろうなあ。

*1:逮捕でも検挙でもありませんw