火熾しとか

週末にまた火遊びの予定。
予定なのだが……なんというか、ぼちぼち火熾しがかなりヘタレてきた。囲炉裏を買ったときに一緒に買った、*1ブリキか何かのかなりチープなものなのだが、火熾しというのは中に炭火を入れて火熾しの底を種火で煽って(うちで使うときはガス台に乗っけて)、火熾しの底が赤くなったらその熱で炭にも火を移す、というようなものなので、底の部分の劣化がやはり早い。錆びてるわけではないけど、加熱冷却の繰り返しでもうぼぞぼぞ。
また、一般的な火熾し*2は、フチが低い。炭が爆ぜるのは仕方ないとして、今ひとつ火付きが悪い。
炭火BBQ用の火熾しグッズを見渡すと「火熾し」「火起こし器」「チャコールスターター」「チャコスタ」などの名前で、煙突効果を利用した火起こし器がいろいろ出回っている。
要するに、炭火を細長い煙突状の覆いの中に入れてしまって、下から空気、煙突の上に排気するようにしてやると、新鮮な空気が加熱されて下から上に抜けて行くのと、筒状になった狭いスペースの中で輻射熱が逃げないので、早く火が熾る、というもの。
和式というか底の抜けた雪平みたいな形をした普通の火熾しだと、高さがないので、対流と輻射熱の煙突効果はあまり見込めず、火が熾るのに時間が掛かる。
てなわけで、火熾し欲しい。
外で火遊びをするときのことを考えれば折りたたみ式も捨てがたいのだが、たぶん家の中で使う機会のほうが圧倒的に多いような気がする。そうなると、折りたたみ式はガス台に載せにくいというか……。
うーん。
欲しい。


ところで、「火起こし」で検索していると、「火起こし」と「十能」を混同しているショップが結構あることに驚く*3
火熾し/火起こしは、炭火に着火させるための器具で、底に穴や編み目の底板が付いている。
十能は、起こした炭火を運ぶための鍋みたいなもので、底に穴や編み目はない。
うちでは、火起こしは安物を使い、十能はある意味でもっと安いw百円ショップのフライパンを使っている。十能としての実用には十分足りるけど、なんか今ひとつ風流さはないけど、火遊びを始めるごく最初しか登場しないものなんで、「ま、いっか」でそのまま。


自在鉤は作ってぼちぼち4年になるものを結局そのままずーっと使っている。買うと横木だけで1万とか2万とかするの。たけー。自在鉤まるごと買ったら、これまたン万円とかする。新モノで。時代モノとか買ったらもういくらするんだか。またまたご冗談を、ってくらい。
僕が作った自在鉤、制作費は確かもろもろ合わせても2000円いくかいかないかだったかと思う。*4
でも、横木の部分は鍋やってる間、目の前でぷらぷらしているものでもあるので、ちょっと見栄えのいいのが欲しいな、と思わないでもない。


横木は結局杉材の試作品をそのまま使っちゃってるけど、毎回毎回、「もっとズシッとくる、テカッとくるようなの欲しいなー」と溜息を付く。黒檀とは言わないけどw、樫とかそういうのをですねw
静岡時代、「丸みを帯びた木材」とか「大きな木材」とかいったら、そんなの浜辺に行けばいくらでも流木が落ちてたので、そういう味のある木についてはわざわざ金を出して買おうなんて思いもしなかったのだけど、海からも川からも山からも遠い石作りの街の中に住んでると、そういう自然木を拾ってくる機会ってのは、ほぼまったくない。勝手に枝切ってくるわけにいかないしねえ(^^;)
東急ハンズあたりの「加工用材料木材」とか見に行くと、


          Σ(゚ロ゚ノ)ノ た、たけー!


と、その場で踊り出しそうになる。
ドイトでもそのへんの事情はあんまり変わらない。
こういうとき、故郷が恋しくなるってのはどうなんですかw


そういえば。以前、自在鉤をあれやこれやと自作してたときに、
「え? 横木? ああ、焼酎の一本もくれたら、2時間くらいあれば彫れるよ!」
という、素晴らしい申し出をいただいたことがあった。
「マジで? ホントに? そしたら頼みますよ? 本気で! いい酒用意しますよ?」
と大喜びしたのが確か囲炉裏のシーズンオフ(夏場は暑くてそんな気にならないw)だったのと、そのまま仕事が過忙になっちゃったのとで、頼もう、お招きしよう、お願いしよう、いい酒用意しよう、とか思ってるうちに、なんかうっかりそのままになっている。


さだきちさーん!
あの約束は生きてますかーwww

*1:家人の記憶によると、「今のは確か二代目」とのこと。そーだっけ? ……んー。あ、そうかも。

*2:というかそもそも火熾しは一般的じゃないけどw

*3:他に、「使い終わった炭はバケツの水に入れて火を消す、消火した炭は天日干しして乾燥させてまた使う」と説明してるショップもあった。火消し壷使え!! 炭は匂いの吸着剤(活性炭とか)に使われるくらいの多孔質(小さな穴がたくさん開いてる)で、水なんかに漬けたら日に干したくらいじゃ水分抜けない。しかも、次回使用時に必ず爆跳して危険。爆跳は炭の中に残った水分が、急激な加熱によって膨張し、炭を内側から割ることで起こる現象なので、炭を濡らして消したりしたら必ず起こる。酸素遮断して消火する火消し壷使え!! あの炭火関連商品専門ショップに誰か教えてやれ! と思った。

*4:支柱部分は別w