全没

今日書いた原稿を自発的に全没orz
僕の力量がネタに追いついていませんorz
書ききれるようになるまで、またしばらく寝かせとこ(´・ω・`)


なんというか、すぐに書けるネタと、凄いのにすぐには書けないネタと、ネタの凄さがわかるように説明できるネタとそうでないネタというのは確かにある。
すぐに書けないネタというのは、ネタが凄くないのではなくて、往々にしてネタの凄さに僕が気付いてないとか、そういう僕自身の未熟によるところなのではないかと思ったりする。
直接お話を聞く場合、メールやchatでいただく場合などなどもそうなのだけど、体験談を教えて下さる方々の多くは人前で話をすることが仕事でもなければ、商業的に通用する文章を書くことが仕事でもなく、へたすると手紙やメールもほとんど書かない、なんて人も珍しくない*1
さらに、「何度も誰かに話していて、話のツボとか、盛り上がるところが自分でもわかっている」というような話ならまだいい。
ずっとしまい込んで黙っていて、「そういえば――」と久しぶりに思い出した、そういうような話の場合、口頭で普通に話していてもなかなか本題が出てこなかったりする。
また、いきなりオチから話されたりすることもある。「金縛りに遭ったのよ!」というのが発端かと思ったら、実はそれがオチだったみたいな。でもこれは珍しくなくて、ほとんど多くの体験談は伺う時点ではいきなりオチから入る。「○○○を見た」「こんなことがあった」という具合。
また、本人は詳しく語っているつもりなんだけど、実は同じ話を何度も繰り返していることもある。ただ、繰り返し行きつ戻りつしながら、だんだんと細部や自分の中にあった違和感を思い出していく場合もある。
またさらに、くっきり憶えていて全部語りきれるのに、起きていることそのものの違和感に、体験者も僕も気付かない、なんてことが稀にある。後で整理している最中に、なんでこのおかしいことに僕も彼(彼女)も気付かなかったんだ、と驚く。
起きていることを整理し直して、状況とか時代とか土地とか、それらの背景になるようなこととか、そういうのを調べたり補完したり、心情にそっと触れてみたり、というようなことを繰り返して、ようやく形が見えてきて、それでやっとこさ「書くか」というところまでたどり着ける。
ところが、そこまでやって書き始めても、なんだか全然書けない話というのがあったり、書き終わってから「これは僕が間違えてた」というようなものがあったり。
一発でちゃんと汲み取れる人が心底羨ましい(´・ω・`)
ただ、書いているうちに「あ、そうか。そういうことか」というのが浮かび上がってくるような話というのもあって、正直「書いてみないとわからない」というのは否めない。
ここらへん、書く前の下準備きっちりやってても、駄目なときは駄目orz


怪談に限らないけど、一筆書きで傑作を完成させられる人がいたら、それこそ天才なんだろうなと思う。
僕は天才ではないので下書きを何度も丸め、完成間近になってからデッサンが狂っていたことに気付いて落ち込む。
それでも〆切はやってくるわけなので、急いでたくさん書いて一番マシなのに手を入れてまた直す、という作業を繰り返すしかない。
とりあえず、取り柄は「早くたくさん」なので、そこでなんとか挽回できたらいいなと。


とりあえず今日没った分は、今日中に取り返して倍返しだ。

*1:手紙はともかくメールはそんなことないだろう、と思いがちなのはネットを使い慣れている人だけで、そこそこ歳のいった人だと珍しい話でもない。