新人さん

知己のベテランの書き手さんに、若手の書き手さんをご紹介頂いてきたりした。
僕はもう書き手としてはぼちぼちロートルに入るw
歳w聞いたら、親御さんが僕と同世代だったorz


聞いたら、7回、8回というべらぼうな回数のリテイクに耐えて最後まで頑張ったという大変根性のある方。
もちろん、1発OKが出るに越したことはないんだけどw、オーダーに合うように何度も何度も出る修正提案に対して、逃げたり投げたり怒ったりしないで*1、食らいついて直す根性がある=コミュニケーション能力があるというのは、書き続けていくためには割と重要なことと思う。
書きたいこと、書けることを気持ちよく書いてスッキリというのもいいことだけど、書いたことがないこと、書けないことを、書けるようになるまでとことんやるという苦行wをすることは、結果的に書き手としての自分の幅を広げる。
「これしかできない」から「これもできる」になる。
「あの人はコレ系だから、コレ系だけを頼む」というオーダーする側の認識が付くと、単一分野の仕事しか来なくなる。「コレ系」と言われたものが飽きられて廃れてしまったときに声が掛からなくなるというか。
「あの人はコレ系が得意らしいけど、頼めばなんでもできる」という認識が付くと、いろいろな種類の仕事が来るようになる。出来ない仕事wも混じってくるといろいろ大変だけど、リテイクに耐えていくことで、結果的に仕事のスキルの幅が拡がる。自分でも知らなかった自分の意外な才能とか好み、特技がわかってきたりすることもある。
便利屋と紙一重だけど、筆で食いつつ虎視眈々とチャンスを窺うこともできる。*2


やりたいことだけをやってそれだけで食っていけて*3、やりたいことが尽きないならば、そりゃ幸せだと思う。
そこまでいけない、行けてないからこその、「なんでもやってみる」が、いずれ「やりたいことをやりつくした後」の糧になる。やりたいことをやりつくした後に「で?」と言われてからが本番だし。


パッと咲くことを多くの書き手さんが夢見てるだろうけど、パッと咲くのは散るのも早い。パッパッパッパッと咲き続けられる人ももちろんいるけど、咲くことそのものを目的にしちゃうと、咲いたことで満足しちゃうので、咲き続けることが苦しみになってしまったり。
自分についていえば職人を目指し続けていたいと思っているんだけど、長く続けるのはたいへんだよね、てな話を偉そうにしてきた。

*1:逃げても投げても怒ってもいいんだけど、その都度、或いは最終的に戻ってさえくれば。

*2:だから、その「いざ」という機会に備えて、「できること」以外に「やりたいこと」っていうのを常に用意しておくわけで。

*3:誰にもケチを付けさせずに作った完成品が、無条件に飛ぶように売れるなら、誰も苦労はしませんorz 俺にならできる、っていうのは中二病的ドリームドリーム。