景気回復していたらしい

4〜6月期の実質GDP、年率3.7%増 5四半期ぶりプラス
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090817AT3L1701Y17082009.html

4〜6月は、時期としては、2/75の経済対策が通って、給付金の給付が始まり、エコポイントなど政府から個人への資産移転の促進による消費励行が始まったあたりの時期。
「政府は無策」
「景気はよくならない」
「給付金は効果がない」
民主党とマスコミに言われて続けてきた時期について、数字で上昇が示された形。


ただ、それでも「株価が4万〜5万円くらいあった1980年代末〜90年代初頭に比べれば、全然景気が悪い。景気がよくなった気がしない」という、「体感景況感」のほうが優先されちゃうんだろかな、と思う。


部屋の片付けをしていて、1980〜90年頃の漫画を発掘してしまい、ついつい読みふけってしまった。*1
時代としてはバブルのまっただ中頃。登場人物はなんだかみんな景気がいいし、貧乏人のように描かれている人すらも小金を持ってるし、飯は男に奢らせるのがスマートな文化のように描かれているし……。
確かに、あの時代の恩恵を受けた記憶がある人間*2は、あそこまでの狂乱バブルに戻らない限りは、景気がいいと思わないんだろうし、そこまで戻っても「もっといける、まだ満足しない」って思っちゃうんだろな、と思わず遠い目をした。


上昇志向は大切だけど、幸せな時代を夢みすぎていつまでも過去の栄光を成功の基準にし続けていたら、一生を「満たされない不満」で過ごすことになるんではあるまいか、とかも思う。
婚活とか無理矢理流行語に仕立てられあげつつあるけど、実はその婚活ブームで「後がない年齢」の人々ってのは、これまたバブルの頃の成功体験が人生の基準になってる人ではないかという気もする。
「身の程を知る」という言葉がある。
自省的を促されるときに使われることが多いけど、自分に対する戒めとして好きな言葉。身の丈を自覚して欲を制すると、案外腹立たなくなるんじゃないかなと思うけど、成功体験の甘美な誘惑ってのは、そうそう簡単には振り切れないわけで……。


昨年の世界恐慌開始で7000円台に突入してた株価は、八月上旬には10500円くらいまで回復してた。それだけ「お金が多く使われた=物を買う余力が出てきた」ということであるわけで、リーマン・ショックの底と言われた時期に比べれば景気は回復傾向にある。
が、お盆を挟んで選挙が近付くにつれて、なぜか株価は続落傾向。
選挙に向けてこの傾向はしばらく続くのかも。
しばらくサボってたチャート見物をまた暫く復活しようかとか思った。*3

*1:大阪豆ゴハン(サラ・イイネス)とかあのへん。

*2:年齢で言うと、最低年齢は昭和40〜44年生まれよりも前。現在40歳以上。主に現在50歳前後の人がいちばん恩恵受けてるハズ。

*3:テラ銭がないので株はやりませんがw、チャートの上下と数週間〜数カ月後の世界経済と政治っていうのは、微妙に繋がってたりしておもしろいことに目覚めてしまった由。これも安全保障趣味の一環かなあ。