クリスマス
クリスマスだけど働いているので、せめて気分だけでもクリスマスっぽく。
クリスマスといえば大瀧詠一。
の、「クリスマス音頭」。
音源がアイマスのしか見つからなかった(´・ω・`)
クリスマス音頭/大瀧詠一
http://music.yahoo.co.jp/song/dtl/TAE352095/
「からあげつまんで、飲んで騒ごう〜」
クリスマスでなくても花見でも正月でも遠足でもいつものランチでもつまむけどね。からあげ。
クリスマスあたりから年の暮れにかけて、侘びしさを湛えた曲が目白押し。
ざっとプレイリストを見渡しても、「雪峰」だの「ホームにて」だの……。
ところで、「明るい表通りで」という曲がある。
原題は「ON the sunny side of the street」。1930年発表のスタンダード・ジャズの名曲で、すばらしい演奏、アレンジが山ほどある。たぶん、聞けば「あ! 知ってる!」と必ずうなずく曲で、これはバンバンバザールなどが日本語歌詞版を歌ったりしている。
――ひとりぼっちで悲しいときは、ぱっと家を飛び出して、さあ歩こう、輝くこの道を。
――悲しいことにはさよなら、楽しいことばかり夢見てさ。さあ、歩こう、輝くこの道を。
てな歌で、メロウな、だけど明日への希望を感じる曲調から、割とポジティブな歌と思われているんだけど、実はその背景には「大恐慌ですってんてんになった失業者たちへの共感があるのだという。
1930年といえば、失業者が街にあふれていた時代のまっただ中*1であるわけで、実に今の時代とオーバーラップしていると思う。
日本語歌詞で「輝くこの道」と意訳されているが、本来のニュアンスは「降り積もった雪に日光が当たる側」であるらしい。
Grab your coat and get your hat,
(and) leave your worries on the doorstep.
Just direct your feet to
the sunny side of the street.Can't you hear a pitter-pat?
And that happy tune is your step.
Life can be so sweet
on the sunny side of the street.I used to walk in the shade
with the blues on parade.
But I'm not afraid,
(because) this Rover, crossed over.
If I never have a cent I'll be rich as Rockefeller,
(with) gold dust at my feet on the sunny side of the street.
※著作権法32条に基づき、英文歌詞を一部引用。
当該記事についてJASRACからの削除依頼がありましたが、該当記事は英文歌詞と日本語歌詞の比較を目的とし、あくまで引用の範疇を逸脱していないものであり、上記著作権法32条の規程に基づき、著作権侵害はないものと認識しています。
曲の冒頭で「コートを掴んで帽子を置いて」と言うことで、季節は冬。
曲の最後で、「一円(1セント)もなくたってロックフェラーみたいな金持ち気分になれるよ。日の当たる側を歩けば、足下に金粉が舞ってるみたいに見えるだろ(大幅に意訳w)」つまり、舞い散る雪を金粉に見立てて空元気……という。
おめでたい気分の曲では決してないんだけど、今この時代のクリスマスには、たぶんこの曲が似合っているんだと思う。
そんななわけで、バンバンバザール版の「明るい表通り」を一年ぶりに聞いて過ごそう。
明るい表通りで/バンバンバザール