人型とトウモロコシ

仕事がしんどくなってくると、何かを発散したくなる。
衝動買いに走る人は少なくないわけで、僕などその典型。
100円ショップで発散(リーズナブル)のケースと、通販で発散のケース。
今回は通販で。


ン万円するマントは、着て行く先が数年に一度しかなさそうなので、「今はまだ機が熟していない」ということにして刃を収めた。
代わりにというか「これは必要な物」ということで、人間型寝袋を衝動的に購入。
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……冬場、机に座りっぱなしで仕事していると、頭熱足寒になってしんどいんですよ。普通のマミー型寝袋に下半身突っ込んでると、動きづらいんですよ!
まあ、活躍するのは来年の冬だろうと思う。
コートとかマントとかウールとか、なんで毎年毎年、春先とか初夏に買いがちなんだろうな、自分。活躍は来年です。
エストが95を超えると入らなくなるらしい。まだ全然大余裕だが、用心に越したことはない。繊維質取ろう。


もひとつはトウモロコシ。
本場アメリカからやってくる。
先だって、分かる人には分かる的な趣味の一貫として、1950〜70年代のアメリカのメタルパイプ(アルミ製)を買ったのだが、これはボウル本体は実にアメリカ的なコーンパイプのボウルを用いるもの。
アメリカ製パイプといえば工業・大量生産時代を象徴するメタルパイプと、カントリーUSAの象徴でもあるコーンパイプ*1なのだが、その双方が融合したパイプというのがある。
大量生産品なので今となっては大した値は付かないものではあるのだが、「いいものはたくさん作ればたくさんの人がほしがり、喜ぶ」という、アメリカがいちばん無邪気だった時代を象徴する、1960年代前後のアメリカ製の製品全般に見られるレトロフューチャーが、パイプにまで現れているところがとても気に入っていて、思わず手に入れた。
が、何分にも中古であるので、パイプ内部がいろいろぐだぐだ。前のオーナーが遣い倒していて、ヤニが数十年分たまって煙道が開通してなかったりとか、まあいろいろ。
パイプ本体はいろいろやってクリーニングできたものの、リフィル式のコーンボウルはさすがに経年劣化で炭化してしまっていた。
新品を探そうにも、このリフィル式コーンボウルは1985年頃にボウルを作っていた機械が寿命で壊れてから生産終了、という。
つまり今新品が出てきても、それすらもアンティークな新古品という貴重品*2
根気よく網を張っていたら、デッドストックの未使用品が出てきたので、思わず押さえてみた。

理屈として頭ではわかっているけど、実際にはどうなの?
というようなこと、特に「時間の経過」「経年劣化」による変質なんていう、金ではどうにもできないことを、目の当たりにできるってすげーなー、と素直に思った。


先日のエントリじゃないえけど、自分は「起きていること」が、好き亜なのだなあ、とかなんとか。


はよこい、人型寝袋。
はよこい、トウモロコシの芯。

*1:ポパイやマッカーサーでおなじみ

*2:発売当初は3個で$0.99という安さ。トウモロコシの芯なんて材料はタダみたいなモンだし。