バグがあるような気がする

仕事合間のティーブレイク。
僕の仕事に欠かせないソフトは、エディタと読み上げソフトと校正ソフトとDTPソフト。他にもいろいろ「ないと死ぬ」系の単機能ソフトの類はあるが、そのへんは割愛。
読み上げソフト・ドキュメントトーカのイントネーションが妙なのはもう慣れてるからOK。1995年から騙し騙しw15年も使い続けているエディタ・WZ Editor for32(Ver.1.01)は、Windows7/64bit版にインストールしたら、機能アイコンが全部消えて白牌のようになったが、まあ、身体が覚えてるので見えなくても問題なし。
校正ソフト・JustRight!は最新のVer.4.0。DTPソフトは昨年末に最新版に更新したばかりのInDesign CS4。
この2本は特に代替が利かないないと死ぬ系ソフトの定番なわけだが……なんとなく、それぞれに結構致命的なバグがあるような気がする。
気になってそれとなく検索もしてみたのだが、どちらも割と安くはない業務用ソフトというか、使用しているユーザーの絶対数が多くないソフト故か、バグに関する声はほとんど見つからなかった。


ジャストシステムのJustRight!(Ver.4)は、文章を修正するときに文字列をドラッグしてそこに上書きで修正文をタイピングすると、ドラッグした文字列のすぐ後ろにある未選択文字が巻き込まれて一文字消える場合がある。
常に発現するわけではなく、一定時間使っていると、気が付くと「巻き込み」の不具合が出てくるわけなのだが、何がそのトリガーになっているのかがわからない。
これはJustRight!を終了して、起動し直すと直る。


AdobeInDesign CS4は、これまた文章を修正するときに、修正対象文字列をドラッグして、そこに上書きでカーソルをInsert(挿入)にして修正文をタイピングすると、修正文の一文字目がアルファベットになる。最初に打ち込んだキーのアルファベットが変換されずに残るらしい。
さらに、そのまま使い続けると変換されずに文頭に追加されるアルファベットの数が増えていく。
一度発現すると、起動中の他のソフトのウィンドウを参照して、戻ってきて再度挿入書き込みをしようとすると、直前に入力したキーが無変換のまま文頭に挿入される。
例えば「そのとき」とタイプすると「sおのとき」となり、別のウィンドウに移って「t」を押したりして、InDesignに戻って再度「そのとき」とタイプすると「stおのとき」になる。これがどんどん追加されていく。
これも常に発現するわけではなく、一定時間使っていると、気が付くと「アルファベット無変換」の不具合が出てくるのだが、これまた何がそのトリガーになっているのかがわからない。
この症状が出た場合、InDesign中で、正しく変換し直してやるとしばらくは直る。しかし、一度でもこれが発現してしまった後は、他のウィンドウをチェックして、InDesignに戻るたびに同じ症状が繰り返される。
この症状は主にIME(ATOK2009)が日本語入力(ローマ字変換)になっているときに起こるが、半角/全角を押してIMEを切ると戻るようだ。
Ctrl+Fで検索ダイアログを開いたときに、ダイアログが無反応なこともあり、これも半角/全角を切り替えると直る。
一度InDesignを終了して再度起動すると直る。


IME(ATOK2009)のバグの可能性もないではないが、この手の誤変換・誤作動はJustRight!とInDesignでしか現れず、両ソフトよりずっと長時間使っているエディタ類やブラウザ、その他のソフトでは一切現れないので、ATOK2009の可能性は低い。


いずれも、何らかの蓄積によって発現しているのではないかとは思う。毎回同じ症状が出ることから、偶発的なものではないようだ。
だが、その発現条件、発現トリガーがわからない。


作業量は文庫1冊分、アスキーテキストにして120〜170kb分くらいのテキストファイルを、数時間〜十数時間に渡って作業する際に起こる。
タイピングはローマ字入力からの変換、入力デバイスは普通のUSBキーボード。
WZ EditorもXPに移ったくらいの頃から、行落ちバグがあったが、見栄え上行落ちして見えるだけで、スクロールすれば不具合がないのがわかっているので実害はない(それにもうサポートされてないし)のだが、JustRight!とInDesignはどちらも現役の最新バージョンだけにタチ悪い。
特にInDesignの不具合はCS3のときから出ていた。CS4になったら改善されてるかなと思ったのだが直ってない。不定期に行われるアップグレードでも対応されている気配がないので、もしかしたら未発見のバグなのかもしれない。

が、それが自分の環境(デバイス側)の不具合によって発現するのかどうかがわからない。
InDesignの不具合については、XPで使っていた頃から出ていたから、たぶんハードやOSによって起きる問題ではないのではないかとは思う。
ただ、USBキーボードはXP時代*1から引き継いで使っているものなので、これが新しい環境(ハード)との間に不具合を起こしている可能性は、否定はできない。


これが文字校正をやってるときに現れるわけで、なんつーか非常に致命的ではある。
JustRight!は文字校正ソフトだが、校正作業中に脱字が発生する可能性を文字校正ソフトが増やしていることになりかねない。
また、InDesignのほうも、割り付け後の文字校正の最中にこれが起こるわけで、やはり品質維持に多大な影響を与えかねない。

どちらも校正作業の負担を劇的に減らしてくれるソフトウェアであることは間違いないのだが、この喉に刺さった小骨のような不具合が、いつまでも改善されないままなのは、ちょっと不満。
最終的には人間の目を皿のようにしてミスを潰していくのが校正作業というもので、それをするのは膨大な時間と人数、近眼とドライアイと闘いながらの作業、ということになるわけだが、そうして見つかった赤字を書き込んで直すときに、ソフトウェアが新たな誤字を増やす不具合動作をする……というのは正直凹む。


どちらも良いソフト、無くてはならないソフトなので、なんとかバグが直って欲しい。
でも、なんで発現するのかトリガーがわからんということは、症状を申し立てても先方が原因を特定できない、ということでもある。
トヨタ車の不具合の話じゃないけど、「偶発ではなく確実に起こる」というものであるなら、必ず同一条件下の同一操作で、同一の現象が起こるはずで、症状の意図的な再現ができなければ修正も難しい。
なんとかして症状発現のトリガーを見つけたい。のだが。


そのくらいにソフトを酷使してるときって、だいたい校了直前の修羅場で超長時間ソフトを起動させっぱなし、人間も目も心も睡眠時間もすり減らしまくりで心と時間に余裕がないときばかりなので、「気が付いたらまたなってた。クソッ!」っていうふうにしか思い至らないんだよな(´・ω・`)



もし他に、JustRight!とInDesignを使っていて似たような不具合を経験したことがある、という方がいらっしゃったら……とも思うんだけど、PhotoShopと違って、圧倒的にユーザーが少ないというか専門性の高いソフトなので……この組み合わせで両方のヘビーユーザーってのは、多くないんだろうしなあ……。

はー。
休憩終わり。



PS.
InDesignのバグが発現するトリガーがわかった!
ルビを入れるため、対象文字列をドラッグして、Ctrl+Alt+Rのショートカットでルビ入力ダイアログを表示させるのだが、どうもここに発現トリガーがある模様。

1)起動後、「レイアウトで編集」画面にする
2)レイアウト画面で日本語IMEを日本語入力にする
3)対象文字列をドラッグして、Ctrl+Alt+Rのショートカットで、ルビ入力ダイアログを表示
4)ここでダイアログ内でもIMEを日本語入力にする
5)ルビをタイピングした後、プレビューにチェックを入れる
6)InDesign以外の他のソフトウェアのウィンドウを表示させる(ブラウザでもなんでも)
7)InDesignに戻ったときに、IMEが日本語入力のままになっていたら、確実に文字化け(アルファベット付加)が起こる。

ルビのダイアログを開くとき、IMEをオフにしてから開き、開いてからIMEをオンにする。ルビを入れたら確定する前にIMEをオフする、と手続きを踏むと、上述のバグは出ないようだ。
InDesign持ってる人がいたら、誰か追試験してくんないかなあ。


通常、InDesignは、他のウィンドウに触って戻るとIMEが欧文入力に戻っていて、その都度、日本語入力に切り替えないとならない。ところが、日本語入力がロックされると、今度はこのバグが出るようだ。
うぇー。
僕は初代InDesignからのユーザーだが、1.0、1.0.1、2ではこのバグが出ていた記憶はない。CS、CS2は飛ばしているからわからないが、CS3、CS4に続いて出ているところを見ると、CSになってから出てきたバグではないかと思われる。


校了終えたらAdobeに通報して直して貰おう(´・ω・`)

*1:もっと言えば2000の頃からw