カロリーヌとかさじぞう

本日(12日)は、あかね書房さんと打ち合わせなど。
今年もきたきた!ということで、3年目を迎えた「怪異伝説ダレカラキイタ?」の5巻目の仕事がいよいよスタートする。
おかげさまで昨年の4巻目がなかなか好調なうえに、すっかり忘れていたwけど最初の年に出た2巻目の「ノロイの怪魔」の図書館版*1に重版が掛かった、というお知らせをいただいた。
小学生達をトイレに立てなくしてやりたいオトナげない計画は、おかげさまで今年も継続と相成りました。
各々方! 今年もそのつもりで!w


さて。これまで怪ダレ班はなんだかんだで顔合わせをする機会に恵まれず、3年目にしてようやく、画家の岩清水さやか先生と装丁家の郷坪浩子先生にご挨拶をする機会を得た。
これからまたお仕事をしていくに当たってよろしくお願いしますm(__)m
まずは僕の原稿からです<すべてはそこから


昨年があかね書房の創業60周年だったのだそうで、その記念行事として実にスタンダードな「日本の昔話えほん」を創刊したとのこと。
第1回配本となった「かさじぞう」を頂戴して拝見した。
そういえば、改めてかさじぞう読む機会って、ないなあ……などとぱらぱらとページをめくり、持ち帰り、改めて読み返していて、著者のプロフィールにはたと目が留まった。
著者、山下明生さん。絵は西村敏雄さん。山下さんはあかね書房の二代目編集長を努められた方なのだ、と伺っていたのだが、プロフィールの末尾にある過去のお仕事の中に「カロリーヌ」シリーズの翻訳、とあった。
カロリーヌ。
原作はフランス人作家ピエール・プロブストによるもので、カロリーヌという金髪おさげで赤いオーバーオールの少女が、子犬や子猫や子豹など擬人化された動物の子供達と一緒にあちこちに出掛けて何か食うwwという絵本である。旅行をしては、行く先々でモノを食いまくる描写がやたらと多い絵本だったw
僕が小学校に上がる前くらいに、確か小学館の世界の童話シリーズか何かの一環として配本されていて、毎月来る新刊の中にカロリーヌがあるとものすごく嬉しかったことを、今もよく覚えている。
この本は僕の読書の原点であり、モノを書く人になる原点でもあり、またやたらと食い物に拘泥する人になったきっかけもここにある気がする。*2
僕が覚えているカロリーヌシリーズと言えば、「カロリーヌとおともだち*3」「カロリーヌつきへいく」「カロリーヌせかいのたび*4」「カロリーヌカナダへ行く*5」「カロリーヌうみへいく」「カロリーヌのゆきあそび*6」……この辺りは今もかなり明確に記憶に残っている。
調べてみると小学館版の後に1998年あたりから2000年代初頭までBL出版から復刻されていたらしい。直近の豊島の図書館には16冊ほどあるという。
それらの全てに翻訳者として「やましたはるお(山下明生)」のクレジットがあった。
なんという巡り合わせ。
しかし、小学館で追っていた頃に読み漏らしてたものとか、その後に出たもの、絵柄が違うものなども幾つかあるようで……ううーん、これは読みたい。
自分の原体験を確認したい。


ところで、海賊に俺はなる!*7の「かいぞくオネション(偕成社)」は、山下明生さんの童話処女作なのだそう。
こっちは小学校の教科書にも掲載されていたので、(多少の世代差はあると思うけど)「ああ、あるある。あったあった」という人も多いのかも。

*1:上製本

*2:他に、郵便飛行機配達人がストロベリーアイスを作って売る話なども好きでした。ブックローンだったか。あっちは。

*3:確か第一巻ではなかったかと……

*4:エスキモーのとこで生肉を食う話はコレか北極圏のどっちか。

*5:雪の上に熱いメープルシロップを流して食べる話はたぶんこれ。

*6:これは確かユビーが遭難して、みんなで一生懸命探すんだけど、ちゃっかり助けられてシチューを食べてるという話で、クリームシチューに憧れるきっかけに

*7:違います