平たいパンでぴくにっくる

ピクニック。
飲み会でも宴会でもなくてピクニック。
なんともいい響き。
小太郎ぶろぐの小太郎さんから「日曜にピクニックどうですか」とお招きをいただいた。
そういや最近、ピクニックとか全然行ってない。
G-Motion乗り倒してた頃は、あれはあれでピクニックだったかもしれない。*1
ピクニックと言えば……。やはりカトラリーがなくても手でつまめるようなものがよかろうかと思う。
と思って、ワッフルを焼いてみた。お子様に大人気なのとかを。
で、2月に仕込んだブレザオラのうち、大きい塊(本命のほう)を冷凍庫から出して、少々切り出してみた。
鹿刺し用ブロックを1本そのまま使ったものと、2本を重ねて1個に成形したニコイチのものを作ったのだが、ニコイチのでかいほうは熟成を終えた後に冷凍庫に保存してあった。

鹿肉ブレザオラ - さぼり記
http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/20100222/1266799214

味としては、最初に作ったものに比べて塩味がかなり丸い。さすがに肉塊が大きいので、味も柔らかめ。そしてルビー色の嬉しい部分の分量もだいぶ多めでいろいろ嬉しい状態ではある。*2
ただ、鹿肉はやはり好き好きがあるとも思うし、ブレザオラは半生仕上がり。余って傷んでもヤバイし。なので、どのくらい捌けるかわからないので、警戒しつつ少し持っていく。
んで。
鹿肉をそのままがぶがぶというのもピクニックらしくないので、それを乗っけて食べるパンを作ることにした。


パンと言ってもふかふかのパンとかもちもちのパンとかではなく、カナッペの台にしても通じるようなやや固くて頑丈なものを作る。とはいえ、ただの小麦粉の板wになっていると楽しくないので、今回はこんな作り方をしてみた。


炊飯器のスイッチを保温にして、炊飯器を余熱。
ゴマ煎りでクミンシード大さじ1を煎って香りを出す。
薄力粉250g、強力粉250gをふるってボウルに入れる。三温糖大さじ2、塩4つまみくらいも入れる。クミンシードはあら熱を取ってから入れる。
カップドライイーストを小さじ山盛り1くらい。三温糖を大さじ4くらい。これをお湯で溶き、ボウルに入れてヘラでゆるゆると混ぜる。
バター40gを電子レンジで溶かし、これもボウルに入れて混ぜる。
全体がよく混じったら、様子を見ながらぬるま湯を足しつつ捏ねる。
今度は表面に艶が出るくらいまで捏ね、ひとまとめにする。
炊飯器の釜の底に分量外の小麦粉を振り、十字に切り込みを入れた生地を置き、炊飯器の上に湿らせたキッチンペーパーを挟んで蓋をして、30分ほど一次醗酵。(炊飯器の保温は、10分ほどで切る)
30分過ぎて、切れ目が「くぱぁ」と割れていたら一次醗酵完了。足りなきゃもうちょっと放置。
まな板に分量外の薄力粉を振り、ガス抜きしつつ生地を伸ばす。
棒状に伸ばして、4等分。さらに1個をだいたい2×3cmくらいの小さなブロックに切り分け、くっつかないようにバラして放置。放置してる間に二次発酵。
二次発酵させてる間に、スライスチーズ1枚を16等分くらいにする。
そして、焼く準備。
普段はここから「砂糖水で茹でてから焼く→ベーグル」「重曹水で茹でてからつぶ塩付けて焼く→プレッツェル」に分岐するのだが、今回は「外で食べやすい」「上にモノを乗せて食べやすい」というピクニック仕様のものにするので、COOKINGOOで焼くことにする。

クッキングー

クッキングー

以前手に入れて、実は大変重宝しているコレ。
本来は煎餅焼き器、またはイカ焼き器ではないのかと思われる平焼き鉄板なのだが、両面に均等に熱を入れやすい、同じ厚みに成形しやすいなどなどいろいろ便利なので、今回はこれでパンを焼く。

両面にオイルミストで軽くオリーブオイルを噴く。まあ、なくてもいいけどおまじない程度に最初の1回だけ使う。
ここに二次醗酵を終えた生地を並べ、16等分したスライスチーズを乗せて蓋を閉じる。2×3cmくらいの生地なら、いっぺんに4個ずつ焼けるので、中火程度を保ちつつ、まずチーズが乗ってないほうの面にきつね色〜やや濃いめの焼き色を付ける。
ひっくり返してチーズの面に火を通し、チーズが黄金色に溶けて焼き固まったらできあがり。
2×3cmの生地は、完成すると5×7cmくらいに広がる。
1回の焼き時間は数分程度。パン、クッキー、ビスケットを焼くよりずっと早くできる。一度に4枚しか焼けないので手間は掛かるが、同量の生地500gをプレッツェルやベーグルに仕上げるよりは、仕上がり時間は短い。
焼き上がったものはキッチンペーパーを敷いたザルの上に、どんどん広げていく。焼き上がった直後、あら熱が取れないうちは蒸気というか水分がどんどん出てくるので、湿り気を帯びないよう、重ならないように広げてあら熱を取っておく。
あら熱が取れて冷めてくると、「パキン」と固く割れる「クミンシードの平たいパン」のできあがり。特に料理名とかありません。
念のため湿気の籠もらない紙袋か何かにキッチンペーパー敷いて、ざらざら詰め込んで持っていく。


今回は「ピクニック。上に何か乗せる」という前提なので、上に乗せたものが落ちないくらいの面積をキープした大きさになっているのだが、さらに小粒にしたり、縦長スティック状にしたり、焼く直前にザラメをまぶしたり、或いは岩塩粒をまぶしたりして焼いて、それ単体でおやつやおつまみにする、といったアレンジもできる。
まとめ焼きしておいて、クッキージャーとかに入れておくとか、スティックサラダに添えるとかしたら、小洒落た感じがして得点が上がると思う。*3


うららかな一日でした。

*1:やや強引

*2:ぼちぼち半分くらいを冷蔵庫内に戻してもいいかと思った

*3:何らかの