順位表問題の原因解明

おそらく精霊舟の早売り版はそろそろ出回りだしている頃。
今回は土壇場で、いろいろアクシデントが起きたのだが、その経緯と原因究明をほぼ終えたので、その点についてご報告。


一連の順位表不具合については、マスターデータに基づく検算を重ねたところ、8/26時点での検算の原本*1に瑕疵があることが判明。
順位表は全ての作品の配点が集計対象になっているのだが、管理リストは「公開後、会期中に取り下げになったもの(審査が終わってから取り下げられたものではないもの)」が一作欠落していたため、そこから後が全て1行ずつズレていた。
その結果、ズレる前(取り下げ作品より前)にあったものは正しい結果が出て、それより後のものは全てひとつずつ獲得点がずれていった。
応募作数が1作や2〜3作以下、またはたまたま全てが取り下げ作品より前に公開されていたものなどは影響を受けないため、どのデータに基づいても結果に変化がなく、取り下げ作品より後に公開された作品があった人の結果はズレが生じてくる、ということになった。
有効応募数の特定数がずれたのもそのためで、集計後の計算に必要な代入値が二箇所間違っているものが混在した状態で計算が行われたため、「公式は正しい。計算も正しい。しかし代入値が根本的に間違っている」という状態になってしまった。
これが、8/26に前倒し公開された「正式順位表」とされた順位表の算出結果で、検算を間違ったデータで行ってしまった結果出てきた事故であった。


精霊舟掲載の順位表は、一個所だけ偏差点の誤字はあるものの、順位そのものは集計マスターに基づいて算出されているので間違いはないものとなる。
念には念をの結果が間違った念の入れ方に結びついたものだが、検算結果が既に印刷されているものと違う状態で出てきた時点で、精霊舟掲載分が正しいのか検算分が正しいのか特定できず、検算分*2による修正速報とお詫びが先行し、さらなる再検算/再集計のやり直しによって、本来のデータが正しいことが判明したため、再度のお詫び速報の配信、公式Webの順位表の訂正が行われた。


最終的には本に大きな不備がないことが判明したものの、直前事前に混乱を招いてしまったのはデータ取り扱いの不備ということに相違ない。
いろいろ複雑な計算をせざるを得ない現行ルールを整理する必要を改めて痛感した。

*1:集計用マスターとは別の、作品公開時の管理リスト

*2:結果的にこちらが間違っていた