昔の原稿

18年くらい前に書かれた小説などを発掘。
敢えて竹の子書房で出してみることにした。
20代前半頃に書かれた物語が、今、読むに耐えるか否か。
完成品になっていなかったら読み返すこともなかっただろうと思う。
18年前の自分の文章は、とにかくまだまだ荒削り。
勢いはある。いろいろ語りたいこともあるらしい。
今だったら、まあちょっと落ち着け、と諫めるかもしれない。


モノカキ・エカキというのは、多かれ少なかれ、商売に関係なく【書かずにはいられない】という体質を持っている。
「自分にはスキルが足りないから、自分がそれをできるスキルが身につくまで書かずにいよう」という人は、絶対に一生書けない! という話で、完成度とかそういうのとは関係なしに、とにかく書いてしまえ! 書いているうちにどうにかなるさ! というかなんというか……。
だいたい誰でも若いうちはそういう勢いがあって、そのうちに大多数の人は勢いが枯れてくる。
歳を食っても「伝えたいことがまだまだ尽きぬ!」という人は、もちろん的外れな駄作wも量産するのだろうけど、その中に「おお!」というものが交じったりもするから、何かを残すのだろうかと思う。デュマしかり、一茶しかり。


そんなわけで、近々、36000キロの瞳を再発表の予定。
今回は、表紙・挿画も入ります。
パソ通で1992年公開、Webでも随分前に公開されてる。
今度は電子書籍で。
二度目の復刻、三度目のお披露目です。