例年通り

長崎神社(椎名町)と氷川神社(江原町)を巡り、神様チャージ。
放電しきった古い御札を返し、満充電の新品の御札をいただく神事。
主人自らの招きのあった、新井薬師の酒屋「之吟」にて、歳末年始の御神酒として奈良萬を買う。やっぱこれでしょ。


その大晦日に、ご進物モンガーの最後発が届いた。
内容は、ナマコ。なまこ。海鼠。
小ぶりの樽に14〜5匹くらい入ってた。
未加工の、生きてるか死んだ直後かくらいの奴がデロンと。
うちは二人+1匹暮らしですよー、ということで、年の瀬におすそ分けして回ったところ、飲み助の多い之吟で大好評。海鼠がないと年が越せない系の人に大層喜ばれた。


事務所近くの氷川神社を回ったら、「ああ、今年はもう見えないのかと思っていました」と、宮司さんの奥さんの笑顔。
毎年、大晦日の夕方にだけ札を貰いに伺う神社で、年に一度しか顔を合わせないのだけど、ちゃんと覚えててくれていた。
「あなたの顔を見ないと一年が終わった気がしない」
年に一回だけの習慣だけど、十年二十年続けてると、それも「一年の習慣」になるものらしい。
そういえば、ここ十何年か、大晦日に雨雪に降られたことって記憶にない。
「じゃあちょっと御札チャージに行ってくる」
と出掛けて、見上げる空は青空、そして夕焼け空。
事務所から夕焼け空を見上げながら坂を上り、人の声を聞き、林の揺れる音を眺めて年が暮れる。
もうずっと、その繰り返し。
今年も平凡に過ぎたことを言祝ぐ。


ではまた来年。
ほんのあと1時間後に、新年だ。