哭塊、入稿

雨宮淳司氏の通算4巻目の単著、「恐怖箱 哭塊」をなんとか校了
「超」怖い話には進まずに、恐怖箱レーベルで初めて単著刊行を成し遂げたのが雨宮淳司氏なわけだが、その後幾人かが続いて単著デビューを果たした。
毎年とか毎月とか、定期的に数を重ねるのはなかなか骨が折れる話ではあるけど、雨宮さんの本は特に「世に出せてよかった」と思える。
自分の本が売れるのが嬉しくない作家はいないと思うのだが、それ以上に「自分の本じゃないけどこの人の本を世に出せてよかったな」と思える、編集者冥利に尽きるというか。


雨宮淳司氏もまた、超-1から発掘された著者である。
しかも、超-1第一回の覇者として「超」怖い話著者、編著者に進んだ久田樹生、松村進吉両君と異なり、雨宮氏の超-1ランキングは決して高い所にあったわけでもないのだが、大会終盤で大きく伸びた一人であったことは間違いない。自身の初単著「恐怖箱 怪医」の前書きでも、「超-1は怪談書きを無理矢理成長させてしまうシステム」とご紹介いただいているのだが、雨宮氏こそその「超-1システム」から飛翔した実例と思う。


既に始まっている今年の超-1。
さて、今年は如何な怪物が潜んでいるや否や。