恐怖箱 籠目と今後の対応について

こんなときに、でも、こんなときだからこそ。

恐怖箱 籠目
鳥飼誠 著
竹書房恐怖文庫


3/10にデータ納品した籠目はその後どうなったのかというと、普段、恐怖箱シリーズの印刷を請け負っている図書印刷の機械が停止。色校が出せない、という状態に陥りました。
月曜はデザイナーさんも交通網途絶で出社できず、結局の編集O女史と図書印刷の現場の方々だけで色校なしで校了
その後、印刷に回りました。
配送の手配などで営業さんはてんてこ舞いらしいのですが、編集部は滞りなく作業継続の様子。
竹書房はトイレの配管が壊れてトイレが使用不能になったらしく、緊急の校了がない編集さんは自由出勤状態だそうですが、業務は通常通り続行。戦艦ユリシーズ*1です。
弟が図書印刷の沼津工場に配送で出入りしてるんですけど、工場は一時停止したけど、再開してる様子、というお話。富士宮の南方にあるので、今回の地震の影響も少なからずあるかもしれないのだが、距離からいってさほど驚くほどの影響はなくて済んでいるはず。
図書印刷沼津工場は海沿いにあるんだけど、津波被害もなかったそうです。
恐怖箱はどこの工場で刷ってるんだろう。今度聞こう。


で、籠目。
これは鳥飼誠君の初単著ということになるのだが……今回、話にハズレがほとんどない。なんでまたこんな話がどっからやってくるのか、と顎が外れるばかり。心霊落語的なものからスペクタクルなものに至るまで、実話怪談ジャンキーのお目に適うもの、と思う。
返す返すも色校取れなかったのが不安ではあるんだけど、なんとかなってるだろう。たぶん。

籠目の表紙は、新進気鋭のイラストレーター、嘉弖苅悠介氏によるもの。竹の子書房では既におなじみの方なのだが、籠目に引き続き、大正髑髏の表紙にもなったあのイラストについて、海外のバンドから「アルバムの表紙に使いたい」という問い合わせがきているとのこと。

この絵、OTACOOL4の入選の他、海外クリエイターからもかなり注目を集めているそうで、これからブレイクしていくイラストレーターです。



気になる今後の恐怖箱ですが、4月、5月、6月と今後のスケジュールには一切変更はありません。
竹書房恐怖文庫は毎月29日発売でいくそうです。
超-1もこのまま続行、怪コレも予定通り。*2


こんなときだから不謹慎、て言われるかも知れないのに、こんなときだっていつも通りを決めたのは素晴らしいこと。良いこと。






そういうわけで、恐怖箱の編集費から毎月義援金を捻出することにしました。
とりあえず1回目の分は、昨日送金してきました。
義援金、最初の1回目は皆、気前よく出してくれてると思うけど、今回は長期戦になるのは間違いないと思われます。
毎月11日は、財布の鶴を解き放つ日。
そう決めて、長丁場を頑張りましょう。






PS.
3/15に静岡県富士宮市震度6強の地震がありました。
実家は御殿場で、震度5強くらい。
電話が繋がらなかったけど、5なら平気だろと思っていたら、やっぱり平気でした。全員何事もなし。
甥に至っては揺れても起きず、朝まで地震に気付かなかったらしい。静岡の平常運転。


うなぎパイがうまい。

*1:銀河英雄伝説

*2:今年は怪コレ掲載率かなり高いかもしれない。応募数低め推移の今がチャンスかw