Arrows Z:卓上ホルダとか
またまたArrows Zの話。
卓上ホルダ、auショップに在庫があるらしい(ヨドバシは予約受付のみ、入荷未定)ので、現物1個確保しに行ってきた。
ついでに、ケースがもうちょっと選択肢増えてないかなということでビックカメラを覗いてきた。
IS03ではレイアウトのシリコンコーティングハードケースを使ってて、これが具合が良かったので、Z用にそれを購入。
そこに謎の落とし穴があろうとは、想像も付かなかったのだった……。
Arrows Zは(別売だけど)充電用クレイドル(=卓上ホルダー)がある。スマホでは大変珍しい部類に入る。多くのスマホはマイクロUSB直差しで、クレイドルにすとんとおけば充電可能、というお手軽さはない。
IS03でもそうだったんだけど、マイクロUSBを差したり抜いたりを繰り返すのは、あのコネクタの摩耗というかコネクタ周辺に負担を掛けるので、あんまり望ましくないというか。
Arrows Zに期待していたのは、この卓上ホルダーの存在も小さくない。
で。
当然ながら卓上ホルダーは「ケースを付けない状態」での充電を想定しているのだが、発売されているケースの多くは「ケースを付けたままでも充電可能」なように、充電用金具のある部分に窓が開いている。
ところが。
レイアウトのケースを付けたままだと、なんでか充電されない。
Zと一緒に繋ぎで買ったラスタバナナのケースは、レイアウトのケースより若干厚みがあるにも拘わらず、ちゃんと充電される。
本体を外して、ケースのみ卓上ホルダに押しこんでみたところ、ケース下部の形状の違いのせいなのか、レイアウトとラスタバナナではホルダーの底のボタンが押されて飛び出てくる接点(スプリング状の針金)の伸びる長さが異なる。レイアウトよりラスタバナナのほうが長く(奥まで)飛び出るというか。
微妙な位置調整を頑張るとレイアウトのケースでも「充電される、ときもある」というような状態orz
ラスタバナナのケースは付けっぱなしでも普通に充電できる。
そして、ケースを付けない場合はすんなり充電できる。
レイアウトのケースに限ってたまに充電できた、と思ったらふっつり切れたり、まったく充電できなかったりorz
仕方ないのでレイアウトのケースを付けつつ、充電するときだけ外すという面倒くさい一手間を強いられ中。
「工夫」でどうにかできる余地はあると思うけど、こういうケースはちゃんと実機で「動作可能」かどうかを確かめてから売って欲しい……orz
卓上ホルダの充電性能はというと、本体上部にマイクロUSB挿して充電するよりも充電速度早い。
これはいい。
卓上ホルダ充電では、本体をホルダ後部に押しつけてるのか、それともメニューボタンとバックボタンを同時押ししてるのかわからんけど、そんな感じに見える。
多少嵩張ってもいいから、モバブーなどの外付けバッテリーから卓上ホルダ用の接点で充電する周辺機器とか出ないかな……。出ないだろうな(´・ω・`)
そういえばauの人に、「Arrows Zの待受公称値360時間というのは、どういう条件下だったら再現できるんですかね?」と聞いてみた。
すると、こんな感じ。
- SIMは入れる。
- アプリ、ウィジェットは入れない。
- モバイルネットワーク通信、バックグラウンド通信などは当然オフ。
- スクリーンもずっとオフ。
- 動かさない。
特に重要なのは「動かさない」なのだという。最近のスマホは加速度センサが標準装備なので、動かすと電池食う。手を触れる、持つ、傾けるというだけで電池が減るらしい。
なので、「静置してジッと見守るだけ」にしておくと電池の減りは極端に伸びるらしい。
予備機となったIS03が(SIMは抜いてるけど)今正にその状態なわけで、そこまでやらないと待機時間360時間という数字は出ないらしい。
メーカーは待機時間の他に「一般的な使用状態による活動限界時間」もカタログに載せるべきだよなあと思う反面、そんな数値を載せたらどんな新型機も売れなくなるよな、とも思うw
また、重大なことをさりげなく言われた。
「いやあ、Arrows Z、今【作ってない】んですよね。問題がいろいろ出てるので」
まさか生産終了って意味ではないんだろうけど、初回ロットが出た後に「予約してもなかなか現物が来ない」のは、そこらへんの改良のために生産そのものをストップしているから、ってことっぽい。
充電すると発熱するのはこの手のガジェットのサガだから仕方ないとしても、放熱手段が一切講じられてないってのは、なあ。
- 気密(防水)パッキン付きで、なおかつ放熱性の高い交換用電池蓋
- 気密(防水)パッキンは諦めて、放熱/排熱に重点を置いた交換用電池蓋
- 冷却性が高いケース
このへんが出たら飛ぶね。飛びつくね。
今後、防水はともかくとしてもデュアルコア、薄型、って方向にスマホがシフトしていくなら、どうあったって解決はしないとならない問題。
メーカー側が要求仕様&価格抑止のために解消を放棄してるのであれば、周辺機器メーカーに頑張ってもらうしかないねえ(´・ω・`)
2011/12/29追記
レイアウトのケースだとうまく充電されない問題に光明。
うまく充電するコツが掴めてきた。
ひとつは、ケースを外して剥き身でホルダに差し込む。これは文句なく簡単かつ確実に充電される。
それはコツでもなんでもないのでw、レイアウトのケースを付けたまま充電させる方法。
レイアウトのつや消しシリコンコーティングハードケース(0.8mm厚)は、つや消しコーティングのせいで奥まで入りにくいが、頑張って奥までがっちゃんと入れる。
その後、卓上ホルダの差し込み口付近のZ本体の両端を、卓上ホルダの背面(マイクロUSB差し込み口がある方向)に向けて若干押さえつける。
このとき、ホルダ内側背面と本体(レイアウトのケースの背面)が隙間なく密着するようにする。
赤いLEDが点灯すればOK。
卓上ホルダの底には、抑えると充電用金具が飛びだしてくるボタンのようなものがあるのだが、レイアウトのケースは本体下部の角はホールドしているが、下辺部は空いている。このため、ケースと本体の間に0.8mmの隙間ができる。この隙間のせいでボタンの押し込みが甘くなり、また斜めに差し込んでしまった場合にプラス0.8mm(ケースの厚み分)だけ本体側接点に遠くなるので、卓上ホルダ側の充電用接点が届かなくなり、充電されない、という状態になるらしい。
ボタン側に厚紙当てて底上げしてみるとかいろいろ試したけど、結局「嵌め込んでから、さらに背部に寄せてやる」という一手間が一番確実だった。
卓上ホルダは(よほど分厚くなければ)ケースを付けたままでも充電できるというのは良いのだが、ケースの厚みと形状によっては充電用接点がうまく動作しないことがあるよ、という事例でした。