スパイ・ハード

昔、WOWOWだかビデオレンタルで見ておもしろかった「スパイ・ハード」というスパイ・コメディ映画。主演はレスリー・ニールセン(ファン)。
久々にそんな話をしていて、Amazonで調べたらDVDが出てたので即買い。
レスリー・ニールセンというと、裸のガンを持つ男(映画:Naked Gan)のイメージからか、あれをやったせいなのか、ジェットコースターのようにギャグが押し寄せるコメディ映画俳優、という印象がある。実際、そういう映画に多く主演している。数が多いんで、そのうちの好きなモノを少し挙げ連ねると、
「裸のガンを持つ男」(監督:デビッド・ズッカー)
レスリー・ニールセンのドラキュラ」(監督:メル・ブルックス
「スパイ・ハード」(監督:リック・フリードバーグ)
てな具合で、細かいギャグがすし詰めになっているコメディがレスリーにはよく似合う。
ズッカーはもうすっかり有名になってしまったし、メル・ブルックスアメリカン・コメディの大御所。この3人の中では、フリードバーグが日本で一番知名度のない監督かもしれない。
でも、ギャグの濃度で言うと、フリードバーグ→裸のガンを持つ男→ドラキュラの順じゃないかと思う。スパイ・ハード、日本では劇場公開されてないと思うのだが、DVDは日本語吹き替え(羽佐間道夫(笑))。96年の作だが必見である。
 
ちなみに、裸のガンを持つ男2と1/2はエコロジーが全体のネタになっていて、「昔のギャグをリサイクルしている」という話が出てくるのだが、ここで言う「昔のギャグ」とは裸のガンを持つ男の元になっているテレビシリーズ「フライング・コップ(原題:Police Squad!)」で使われたギャグのこと。多少パワーアップされているが、ほとんど同じネタが出てくるだとか、同じような役柄の同じ俳優が出てくるだとか……初見の人は訳が分からないが笑え、初見でない人は思い出し笑いができると二度オトク。
 
ドラキュラは、メル・ブルックスが「フランシス・フォード・コッポラのドラキュラを正確にパロディにした」(ブラム・ストーカーの、ではないところが笑いどころ)という触れ込みだった。公開時、すでにレスリーの名がコメディ俳優として定着していたのと、その当時のネーミングの流行から「レスリー・ニールセンのドラキュラ」という邦題が付いたが、あれは「メル・ブルックスのドラキュラ」と付けるのが正しい気がする。
初見はビデオだったが、ビデオ冒頭にメル・ブルックスのインタビューが付いていて(本編の前にボーナストラック!)、このインタビューがもお、笑った笑った。この爺さんアホだ!(笑)←褒め言葉
DVDにもあのインタビュー・トラックが入ってるなら、ちょっと購入を考えたいところ。
 
新作もいろいろ見たいものがあるけど、なんとなく80〜90年代のコメディ映画はおもしろかったなー、という話。