難材……

といっても原稿をくれない方のことでは決してなく。
原稿待ちの間、ぼーっとしているわけにはいかないので調べ物&別の本のネタ出しなどしている。ただぼーっとしていてもアイデアは出てこないので、何か「全然別のこと」をする。
多くの場合、本屋を彷徨ったりビデオレンタル屋の棚の間をうろついたりするが、明け方に近い深夜ともなるとそうも行かない。
ので、本業とできるだけ無関係なことをして無心になりつつ、アイデアが降りてくるのを待つ。
 
その悟りの境地のための手慰みは、このところ「G-Motion関連の工作」。
で、ハンダごてはどーしても見つからないので、レシーバーの改造はこてが出てくるまで諦め、先日手に入れた繊維入りゴム素材からラバー・ジョイントを切り出してみることにした。
ラバー・ジョイントは40mm×165mm(純正品は厚み8mm)の繊維入りゴム板で、上に10mm×5mm程度の切り欠きがあり、三箇所穴が空いている。上下(両端)はそれぞれ固定用ボルトが通る穴で8mm。中央はフック接合部のボルトが通る穴でここのみ10mmと他より太い。
穴の間隔は、上(切り欠きがある側)が縁から穴の中心まで20mm、そこから中央の穴の中心まで85mm、そこから下の穴の中心まで40mm。だいたい、である。
純正品のラバー・ジョイントも補充パーツを買うと穴の空いてないゴム板がやってくるので、穴は自分で空けなければならない。ので、すでに数回経験済みである。
今回手に入れたゴム材は、純正品より2mm厚い10mm。繊維は純正品より細いが2層多い5層となっている、と数日前にも書いた(数日ってことはなくて昨日か一昨日のような気も(つД`))。
工作手順。
まず、穴を開ける位置決め。これは一応きっちり測って、マジックなどでマークを付けておく。
ここにいきなりドリルのビットを当てても滑るばかりで削れないので、キリなどで軽く穴空け。もちろん、ゴムの弾性で押し戻されてしまい、穴というより「筋」が付く程度だが、これがないとビットが潜っていかないのである。
次に4mmくらいの細いビットで予備穴を掘削。下に端材として木材なんか置いておき、突き抜けるまで掘るのだが、これでもゴムの弾性が強いと穴が塞がってしまう。
ここで漸く予備掘削を終えて本番。8mmのビットでぐいーんと削っていく。削る。削る。削る。
で、下まで行ったら逆転させて戻る。戻る。戻る。戻る。
これで直径8mmの穴ができあがり〜……のはずなのだ。
純正品のゴム材ではそれでうまいことできたのだが、今回入手したゴム材ではなんか全然穴が空いてない。
いや、空いてないことはないのだが、8mmのビットで掘った穴なのに、直径5mmくらいにしか空いてない。3mm分は掘削時に「押し返された」らしい。中央の穴は8mmで掘削後にさらに10mmで穴を広げようとしたのだが、ビットが食い込んで抜けない。いかん。ビットが折れそうだ。ってんで、ドリルの電源切って無理矢理抜いてみたが、穴は微塵も大きくなってない。
純正品に比べて2mm厚く繊維が多い分、弾性がやや強いなあとは思っていたのだが、この強さは尋常じゃないぞ、と。
素直に目的の直径の穴と同じ径のビットで掘るのではなく、何〓か大きめのビットで掘らないと目指す直径にはならないようだ。
こいつは手強い。
幸い、材料はそりゃもう一生分くらいあるので(笑)、ごりごり試して穴空けしたいと思う。
でも、ドリルって熱いし暑い。
締め切った部屋で(夜なので)ライトで手元を照らしながらドリルを回すと、くわっと暑くなる。ので、今夜はもうおしまい。
 
 
 
ドリルを回しながら、道々書き出したアイデアのリストを見てみると、およそろくでもないことが書いてあるが、ろくでもない仕事のためのアイデア出しなので、それはそれで塞翁が馬。