明日は選挙

明日は選挙。
日本愛酢党、UFO党、スポーツ平和党真理党オウム真理教の政党)などなどの愛すべき泡沫政党が乱立した時代から、政見放送やデムパ系候補者を眺めるのを第一の楽しみとしてきた。もちろん、泡沫ではない政党や、泡沫に転落しつつある政党のそれもなめるように味わっている。
どの政党のどの候補に入れる入れないという話については個人の主義主張の相違もあると思うので敢えてここでは触れないでおきたいが、選挙はできれば行った方が【おもしろい】というのが、僕の持論。
馬券を買わない競馬には夢中になれない(なれる人もいるかもしれないが、それは少数派だ)のと同じようなもので、選挙というのは意中の候補/政党に実際に投票をした後で、選挙特番を見るのが楽しいのである。
馬券の場合は個人の判断で「買わずに競馬も見ない」という選択肢を選ぶこともできる。競馬をやらない人はそれで終了〜である。
が、選挙の場合、選挙に興味がなくても選挙特番を見なくても、【選挙権】という権利そのものは20歳以上で公民権がある日本国籍の人間には漏れなく付いてくる。
選挙に行かない人というのは、「選挙権(投票所入場券)というのは勝手に送られてくるタダ(無料)の紙切れ」と思っているかもしれない。が、投票権(選挙権)というのはそれなりに価値があるものだと思う。その価値というのは抽象的な意味での「意義がある」とかそういう意味ではなくて、もっと下世話な意味で。
選挙の催行には700億円くらいの税金がかかるという。もし、これを有権者の数を仮に6000万(そのくらいらしい)1億327万人で割ると、だいたい一人当たり1000円700円くらい掛かることになる。選挙権(投票所入場券)の値段は1000円700円前後ということだ。1枚1000円700円のものを使わずに捨て置くのははっきり言って【金銭的にもったいない】のである。
 
※当初、有権者を6000万人で計算していたが、期日前投票した人が800〜850万人で、それが全有権者の8%らしいので、全体では有権者は1億人と数百万人くらいということになる。試算し直すと、投票券1枚700円也。
しかし、日本人の総人口が1億3000万人くらいだとすると、投票権のない未成年(20歳未満)は2000〜2500万人くらいしかいないことになるわけで、こりゃちょっと子供が少なすぎるのか団塊の世代が多すぎるのか……。
日本の人口は7000〜8000万人くらいが適正人口なのだそうで、今は「多すぎる」状態らしい。歴史的に見て、人口が爆発すると必ず揺り返しとして少子化が起こるそうで、今後進む日本の少子化は正常な人口規模に戻るための揺り返しに過ぎず、人口減についてはさほど大慌てで現状規模を維持することにかまけなくてもいい。団塊世代の高齢化により年金及び老齢者介護などの負荷が増えるが、それを支えるためにさらに人口を増やすという考え方は根本から破綻している(このへんが年金問題)。自然減による人口適正化が起きてくれば……と長期展望では心配していないのだが、これからの20〜30年間はシンドイよなあ、と思ってみたり……。