DSブラウザ

ついに詳細が!
http://www.nintendo.co.jp/ds/browser/


気になっていたのが表示可能な形式だったのだが、動画・フラッシュ・音声・PDFは×らしい。これはスペック的な問題&データサイズの問題だろうと思われる。サイズの大きな画像も表示できないかも、といってるあたりからも伺われるが、「動画・フラッシュ・音声」が当たり前になった昨今では、この「ファイルサイズ制限」というのはちょっと懐かしくもある。

DSブラウザ向けにカスタマイズされたwebページというのがこれからわんさか出てくると思うのだが、それらからは動画、音声などは排除された、静かなもの(笑)になりそう。そういえば、フラッシュに押されて最近あまり作る人がいなくなってきた気がする動画GIFには対応してんのかな。

基本はOpera8.5準拠ということらしい。
HTMLは当然として、XHTMLXMLECMAScriptCSSなどに対応。これでルビが入った文書は読める。よかったー。縦書き表示はやっぱりないらしい(笑)
SSL2.0/3.0、TLS1.0準拠。これでネットショッピングが可能になるわけだが、このへんは将来的にDSで何かを買わせる(購入手続きを取らせる)ためのインターフェースとするのだろうと思われる。

買わせるわけじゃないけど、やはり「子供が使う」ことをいつも念頭に置く任天堂らしく、ペアレンタルロックあり、i-フィルターの同時提供らしい。
http://www.daj.jp/cs/ifds/index.htm
i-フィルターを月額315円の固定課金制にして、買い切りにさせないというのは自然な流れだけど賢いと思う。親が子供を有害情報から守りたかったら、コストは親が払いなさい、という仕組みか。うまいこと親から金取ってるなあ(笑)
同様に、ID*1を月額で買う、というような既存サービス*2のうちの幾つかがDSに対応してくるかもな、と思ってみたりする。

これはインターネット草創期からそうだし、インターネット以前もずっとそうだったのだが、新しい技術・普及品が現れたときに、真っ先にそれに飛びつくのはエロなのである。インターネットの初期には(そして今でも(笑))ユーザー拡大の大きな牽引力になったのはエロサイト。LD、ビデオの普及初期には「アダルトビデオ」の存在が市場定着に大きく寄与している。その前の8ミリ映写機なんかも実はそうで、その昔ブルーフィルムと言われたエロフィルムを見たくて、という動機で高価な映写機を買った者も少なくなかったとか。

インターネットの世界で言うと、難しい技術で書かれたスクリプトや、Flashの活用、Webデザインは、一般向けページよりもエロサイトのほうが先に採用しており、また「見せる技術」でも常に一歩先にいる。実際、エロサイトで培われた見せ方が、エロではないサイトに後から落ちてくることも多々ある。

iPodビデオが出回りだした直後にiPodビデオキャストに飛びついたり、DLしてiPodで再生できるエロ動画を提供したりという野心的な試みをしていたエロサイトも結構あったし、VodafoneauFOMAなどの次世代携帯が、大容量動画に対応したとき、コンテンツ不足で映画の予告編くらいしか見るものがなかった時代に、真っ先にエロ動画コンテンツを提供しようとしたのもエロサイトだった。


そんなわけで、大人の心配(笑)とは裏腹に、今回もエロサイトがまっさきに動く気がする。または、エロサイトが動いたならば、そのインフラ、ガジェットは金を儲けることができるシステムとして成熟していく可能性を秘めている、ということだ。エロ界は元の取れないサービスはしないからだ。

DSが「あくまで子供のおもちゃ」を貫き通すか、「大人のツール」を兼ねる方向に行くのかはわからない(いや、両方行きつつあるが)。任天堂は伝統的に「エロゲーム」のリリースは許さない。しかし、コンテンツが自由に選べるインターネットの世界では、端末の提供者である任天堂の支配も必ずしも及ばないわけで(だからこそのペアレンタルロック&iフィルターだろうけど)、「DSを使ってネットで遊ぶエロゲー」または「DSで見る有料エロサイト」がもし登場してきたら、DS&Wi-Fiネットワークというインフラの将来は凄く明るいと思う。

*1:たぶん、メアドとパスワードの組み合わせ?

*2:もっとも成功している例を挙げるなら、エロ動画サイトなど。