超-1作品集

Θの合間合間で作業を進めている。
本日、とりあえず候補を529作から182作まで絞った。これが第一次予選。
でもまだもっと絞らないと入らない(^^;)
「超」怖い話竹書房版になってから第一巻を除いてだいたい42話くらいの構成なのだが、これは1話あたり5頁程度を見込んでの数字。長短があるので、だいたいそんなところ。
で、作品集のほうは一応、少しでもいっぱい詰め込もうということで、42話制限はない。ページ数も「超」怖い話よりも若干多めで行く予定。

さらに、第2次予選で90作、第三次予選で40〜50作にまで絞る。
なんとか50作くらい入れられるといいなー、と。
第三次くらいまで絞り込んだら、それぞれの話の「長さ」を把握しなければならない。40字×16行を1頁としたとき、各話がそれぞれ何頁分くらいあるかを一覧にして、「あと何話入る?」とか「この話、改行増やせば1頁稼げる」とか「この話はここの文章を整理するか詰めれば1頁浮く」とかやって、規定のページ数の中に押し込んでいく。


基本的にオリジナル原稿を尊重するのだが、もちろん誤字脱字文法間違いなどは直していく。加えて、「商品」に耐えうるものにするための推敲が加わる。
この推敲は全面的に書き換えるとかそういうことではなくて、ほんとに細かいところをちまちま直していく作業。「超」怖い話などでも恒常的にやっているのだが、語尾や言い回しの修正、それに表記統一などが主な作業になる。

表記統一というのは結構重要で、例えば「!」や「?」が文中に入るときは一角*1アキになる。「!」がひとつの場合は全角で、「!!」のように二つ続く場合は、半角にして縦中横*2にするとか。
行末に!や?が付く場合は、その後に「。」は付かないとか。
三点リーダー「……」は、必ず二個で1セットだとか。
縦組みにする場合、例外を除いて数字はアラビア数字ではなく漢数字に統一、とか。*3

……とまあ、いろいろ約束事があるわけで、これが一話毎に違っていると読みにくいことこの上ないので、1冊の中で統一が取れるように直すわけだ。
他に、漢字表記で「○○○のなかに」を「○○○の中に」に直したり、逆に開いたり、といった作業もある。
このへんのめんどくさいこと(笑)を全部ひっくるめて、「推敲」であり「校正」であり、総じて「編集作業」でもあるわけだ。


この作業の過程で、「作品」は「商品」に変わっていくわけである。
ほんとはそれぞれの著者にリライトをする時間を持って頂きたかった。のだが、9月25日発売を目指すということになると、書き直す時間がほとんど取れないことが判明orz 今回のところは、「元の原稿をそのまま」「ただし、監修編集者が泣きながら直す」という方向で作業を進めることとなった。


収録作品の大まかなラインナップが揃ったあたりで、それぞれの著者に「収録に関わる確認」なんかをすることになる。
「商品化のため手が入りますよ」だったり、「載せますよ」だったり、「振込先はどこですか」だったりするわけで、そのへんは極めて事務的な話になる。

僕から連絡が行き始めるのは、おそらくΘが終わった後。7月後半くらいになると思うのだが、その辺はワキワキしながら待っててください。

*1:2byte一文字分を全角、1byte分を半角と言い、一文字分を一角とも言う

*2:全角一文字分の中に、半角の文字が並んで入ることを言う。例えば目次のように、縦書きの文章の中に横組みの数字「20」「100」などが入る場合に使う

*3:「超」怖い話での例外は、「2LDK」など、その数字を含めてひとつの成語/単語になっている場合。速度、距離、量、重さ、年月などでも微妙に異なる