安酒

実話怪談界は飲まない人が多く、その割合から言えば僕は「飲む人」に分類される。
が、僕以上に「尋常でなく飲む人」は世の中に数多いので、それらに比べれば僕はおよそ「普通」になると思う。
ビールで言えば大瓶3〜4本。
普段の飲み方で言えば、ビール中ジョッキ(350〜400ml)で2杯くらい飲んでから日本酒に切り替えて、2合から3合飲むとちょうどいいくらい。4合はちょっとアレで、5合はいろいろ大変。平和で健全。
飲み方にこだわりがあるわけではないけど、体調にどういう影響を来すかについては、過去の経験からイヤというほど思い知っている。主に酸味を伴う苦痛によって。


ビールはどの酒とでも合わせられるけど、日本酒とワインの組み合わせはイカンらしい。
ビール→ワイン はok
ビール→日本酒 もok
ワイン→ビール もok
日本酒→ビール は、あんまりないパターンだけどok
ワイン→日本酒、日本酒→ワインは、銘柄や東急に拘わらずダメ人間になる。


ワインは赤・ロゼはあまりピンとこないけど、葡萄の味がはっきりする白は好き。フランス、イタリア、チリ、南ア、勝沼w、いろいろこだわりなく飲むけど、白ワインの品種で言うと、リースリンクとデラウェアが好き。特にリースリンク。つまり、「冷やして飲む甘いドイツワイン」が好き。
これについては、地元江古田のカレー屋社長と未だに意見が一致しない(この社長とはラーメンの好みも一致しないw)。
が、「ワインと言ったら、白。白と言ったらドイツ。ドイツと言ったらリースリンク」これは譲れない。
別に酒にこだわりがあるほうではないのだけど、「日本酒とワインを同じ日に飲むと、翌日は廃人になる」という感じで、身体に影響が出る。同じ理由で、日本酒でも本醸造酒の系列(醸造用アルコールが添加された日本酒)は、身体に来る。味の好き嫌いで言えば、醸造用アルコール*1が入ってる酒はアウト。純米酒純米吟醸酒純米大吟醸酒、の系譜を愛する。


でもそういう酒は安くはないわけで。
ビール、発泡酒よりも安くてアルコール度数が高く、近所で手に入りやすい酒を探すうち、ここ数週は「スーパーで売ってる白ワイン」に辿り着いた。
300〜800円くらいの価格帯で、720ml瓶が買える。
味も欲を言わなければいける程度。
焼酎(例えばJINROとかいいちことか)は、どうしても翌日ダメ人間になってしまうので、避けている。焼酎と相性がよくないらしい(´・ω・`)


日本に入ってくるこうした安ワインは、国籍をあまり問わない。
フランス、イタリア、ドイツ、チリ、勝沼、このあたりは定番。国産であるかないかに関わらず、ブレンドして作られた多国籍ワインも少なくない。果汁を輸入して国内で醸造とか、果汁、醸造済みワイン、国内品種葡萄果汁、国内品種国内醸造、そういったものをブレンドして「ワイン」にしたてたりする。
これはワイン好きを自負する方々から見れば「下衆なワイン」に入るのかもしれない。
でも、720mlを300円台で買えるなら、僕は恐らく迷わずにワインを選ぶ。(実際選んでいる。主に白)


ビール、発泡酒、その他の雑酒の類は、350mlでアルコール度数5〜5.5%になるように調整されている。これは酒税との関係。
ワインはだいたい7〜14%で、10%台のものが流通している。
日本酒は蒸溜していない醸造酒としてはかなり高いアルコール度数を誇り、13〜15%ほどのアルコール度数となる。
350mlのビールが210〜230円、発泡酒が150〜170円くらい。アルコール度数10%の白ワインが1.8Lで800円くらいで買えることを考えると、ワインは意外とお得な酒と言えないこともない。


相変わらず日本酒が一番好きなのだけど、白ワインも好き。
そんなわけで、今日は「白ワインの安酒」を楽しみました*2
明けて今日は金曜日。終日天気は悪そうなのだけど、ぼちぼち「次の怪談本」のための御神酒が必要だ。
例の之吟は営業日のはずだし、白ワインに全然劣らない(むしろ上)日本酒の最上の奴を仕入れに行こうと思う。


御神酒です。
御神酒は必要。





飲んだくれは、飲む理由をいつも欲しがっているものだし。
そういうものだし。

*1:最近の醸造用アルコールは、100%純米酒蒸留酒(焼酎)だったりして、質的には非常にいい酒を使ってたりするので侮れないのだが、身体が受け付けないのだ(´・ω・`)。味は好きなのに。

*2:来客のため。