メジ

マグロがどんどん高くなる話はさておき。
普段、寿司屋に行ってもあんまりマグロは食わない。多分、実家に居たとき一生分くらい食べたからだと思う(笑)
嫌いなわけではなく、何が何でも食いたいと思うほどでもない程度に、マグロ欲が満たされているのではないかと。
でも、メジは別。
メジ=メジマグロはマグロの幼魚で、赤身もトロもない。大きさは40〜70cmくらい、重さで言うと2.5〜4kgくらい。全身がピンク色の身をしていて、非常に柔らかい。しかしカツオのような生臭さ(血の臭い)もない。
成長すると鮪なので、一応は「赤身の魚」ということになるのだが、恐らく赤身の刺身の中でもっとも美味なのは、ホンマグロでもクロマグロでもミナミマグロでもなく、メジなのではあるまいか。
ということを、これまでにも事ある毎に書いてきたが、今後もときどき思い出しては書くと思う。そのくらいメジLOVE。


メジの本来の旬は戻り鰹の終わった11月から3月くらいまでらしいのだが、メジは今から秋に掛けてが釣りのシーズンで、観光船からでも釣れるくらい釣りやすい魚なのだそう。記憶に朧だが、夏は鮨ダネになる魚がスズキとメジとアジくらいしかない(江戸前)という話を昔うっすらと聞いたことがあったような、そして僕が実家でメジをむさぼり食っていたのも今ぐらいの季節だったような記憶があるのは、釣りで釣れたから、という理由で手に入ったものだったのかなあ、と今更思い返してみたりもする。


なんでメジ話を蒸し返しているのかというと、せんだってハナマサに行ったときに、メジがサクで出てたのだ。どうしようか、買っちゃおうか。特にめでたいことはなんもないけど、少しばかり贅沢をするというのはどうか(贅沢つったって、他の魚に比べりゃ全然安い(笑))。
悶々としていたのだが、一応今週は酒を抜く方向を心掛けていたので、「飲まずにメジを食うのはばからしい」ということで我慢。
鮨は食いましたが。
鮨食った後の買い物じゃなかったら、我慢できずに買ってたかもしれん。

こういうとき、親が魚屋現役だった頃に、ずいぶんいい目を見てきたんだなーと幼少の幸せな時代(笑)を思い返してみたりもする。
今は今で良さそうな魚が目に付くと、やっぱり飛びついてしまう。


魚はやっぱときどき補充しないとね。身体が求めてるからね(笑)