雨降る地下酒場
新宿で、とうもろこしの会の吉田会長に「安くていいとこですよ」と紹介された居酒屋について、忘れないうちにやっぱ書いておこうと思う。
沖縄辺りの公設市場の食堂、もしくは二昔くらい前の大学の学食、といった感のある広いホール場の店内に、もう絶叫せんばかりの出来上がりきってるグループがわんさか。こっちも怒鳴らないと話が聞こえないような有様で、「雑踏だと声が聞こえなくなる」系の小声の僕としては大変しんどいのだけど、でもこの雰囲気は大好きだ。いかにも「飲むぜこの野郎！」という感じで。
ビール１杯180円*1で、オーダーとほぼ同時くらいにビールが運ばれてくるという異様なほどの客捌きの早さ。
そして、雨。
地下、一階、そしてたぶん２階もあるんじゃないかとは思うのだが、僕らは入店してから当初、地下のホールにいたのだった。
で、気が付いたらぴちょーん、と水が垂れてくる。
最初、エアコンのホースが破れて水が垂れてんのかな？ と思った。
が、どうもそうではなくて、次第にぴちょーんはぼとぼとぼとに替わり、ばばばば……と降り始め、ちょろちょろに変わり、最後にはとぴーっと流れ続ける３筋ほどの「途切れない滝」になった。水道捻り忘れで水が出てる状態というか。荷物入れ用のプラスティックケースが、そのままバケツになってた。
しかし、店員も誰も動じないｗ どうやら日常茶飯事であるらしい。
さすがに服が濡れたりする事態に陥ってきたので、ひとつ隣のテーブルに移動。しばらくしたら滝が止まっていた。
何事もなかったように朝まで飲んだ*2。
外に出てみたら、道路のあちこちが湿っていて、ちょっとした水溜まりが出来ていた。
あれは雨漏りだったのだろうと思われる。
でも、あそこまで豪快な雨漏り（そして、修理する気はないと見た）はむしろ清々しさを感じる。
江古田系で言えば、おしどりの系譜だｗ
おしどりがでかくなって、地下・一階・二階になって、とめどなく雨漏りするような店だと思えばOK。
いい店だ。すごく気に入ったｗ
また行こうと思う。
できるだけ大勢でね。
