ウィルスバスター2009は導入するな!

アンチウィルスソフトは昨今のPC運用環境では欠かすことができない。ある意味、OSやブラウザに次ぐ基幹ソフトと言ってもいい。
その潮流は、大きく分けて「ノートン」「ウィルスバスター」「その他」になるかな、と思う。
ノートンはでかくて重くて悪さも多いwので、僕は開発会社がトレンドマイクロを名乗る前くらいから、長年ウィルスバスターを利用している。
んで、ここんところはウィルスバスター2007をアップデートしながら使っていて、2008は導入していなかった。ぼちぼち2009が出るということだった。新型は格段に動作が軽くなったということだったので試しにアップデートしてみたら……迷惑メールフィルタリングが以前よりグレードダウンしていたorz


2007の迷惑メールフィルタは、迷惑メールと判断されたメールのSubjectヘッダに[MEIWAKU]という文字を追記するというタイプだった。これにより、各自が利用しているメールソフト側で[MEIWAKU]を受信後即削除に設定しておけば、特に意識することなく迷惑メールを削除できた。この場合、メールソフトの種類は特に意識せずに済んだため、若干マイナーなメールソフトやフリーウェアのメールソフトでも問題なく利用できた。
2009の迷惑メールフィルタは、Outlookシリーズのアドオンとして提供されているのだが、対応しているのがWindows/Outlook関連のみで、それ以外の既存メールソフトには迷惑メールフィルタ機能は提供されていない。
確かに、メールソフト側が独自に迷惑メールフィルタリングを行うものも増え始めているのだろうけれども、2009の迷惑メールフィルタリングのグレードダウンは、「メールソフトはOutlook以外使うな!」と使用ソフトを指定するようなもので、独禁法に抵触するのではないかと思えるほどの酷さ。
問題は、ここで「厭なら辞めろ」とばかりにウィルスバスターの使用を辞めてしまうこともできない点で、日本のPCの4割に導入され実質的なインフラウェアであるところのウィルスバスターが、迷惑メールフィルタリング機能のような公共性の高い必須機能を、特定メーカーのメールソフトにのみ対応させるというのは、競合ソフトウェアの排除に繋がりかねない。
少なくとも2007まではそれ以外のメールソフトに対しても[MEIWAKU]やX-SPAMの追記などで対応してきているのだから、そうした選択肢をオプションとして残すべきだったと思う。


2008は使用していないのでその時点でどうだったのかはわからないけれども、2007に不具合パッチを当てて使っている人でメールソフトがOutlookではない人は、2009に更新しないほうがよいかもしれない。


長年(7〜8年以上)に渡って使っているメインアドレスは、何しろSPAMが一日に数百単位で溜まってしまうので、迷惑メールフィルタリングは欠かせないのだが、Web側のフィルタリングに任せると滅多にメールをくれない方や、初メールなどが迷惑メールに選別されてしまうという事故が起こるため、現在はローカルで選別した後、目視で区別していた(これがまた面倒)。
とりあえず、今回のウィルスバスター2009のグレードダウンで、ショッピングサイト関連、SNS関連、blog関連のメールを引き受けるメアドを新しくして、メインアドレスは緊急用&SPAM引き受け用にする決心が付いた。


しょんぼりだ。