初めてのネットブック、初めてのネット生活

いや、僕用じゃなくて。
小学生用にネット接続のできるPC環境を整備する、というお題について。うちのちびっ子ギャング*1どもの初期教育として。
そろそろキーボードにも慣れていくべき年頃だし、年齢的にも「ソフトの使い方」「ハードの操作方法」*2への順応性は高いだろうし、使い方を修得することそのものに、さほど高いハードルはないだろうと思う。早い子はぼちぼち自分用PCを持ち始めたりもするし、それそのものは悪いとは思わない。


問題は、使い途と、ネットリテラシー初等教育と、自己管理意識とか、そのへん。
電話の使い方は簡単で、番号を押せば誰でも遠くの誰かと話ができる(=操作方法の取得)が、その技術を使ってどんな話をするのか、誰と話すために必要なのか(=操作目的の明確化)、というのを考えないとならんというか。


PC環境/ネット環境というのは、メールとネット(Web閲覧)とワープロとメディアビュアーがあれば、他は好みというかお任せでオマケみたいなもんかとも思う。僕の場合は、ワープロMSX、PC98などの下地があって、そこからDOS/V、WindowsPC、今のインターネット環境に段階を踏んで移行してきたので、「最初に何が必要だったか」を自己体験から遡るのがちょっとしんどい。何も遠回りをしないでもという気もするけど、端折りすぎると何から始めるべきか、教えようがない気もするし。
なので、ちょっと覚え書き的にメモ。
なんというか、

  1. 「家庭内秩序におけるパソコンの使用ルール」←ルールを守る意識を育てる
  2. 「操作方法(技術)」←利用技術の獲得
  3. 「利用目的」←そんなに重要でもないw
  4. リテラシー」←最重要

この辺を踏まえる必要があるような気がする。
後で「初めてのパソコン for うちの姪甥オンリー」を書いてみる為のメモとして。

パソコンを使う上での、家庭内での決まりを徹底

利用時間*3とか、使っていい場所とか*4、その日の出来事を保護者に相談して話題にする時間を作る*5、とか。利用上の決まりは家庭事に違って構わないけれども、利用上の決まりをしっかり決める、決まりを守らなかった場合のペナルティをはっきりさせる、小さいペナルティ、蓄積ペナルティ、大きなペナルティを明確にし、保護者はルール違反に対してはっきりとペナルティを行使する、というのが重要かも。

パソコンの起動・終了

これは、技術的な話というよりも「使い始めにスイッチを入れる」「使い終わったらスイッチを切る」「正しい方法で終了させる」という習慣を付けるというか、片付け・収納の手続きを覚えさせる、ということで。PCって、いきなり電源コードを抜いちゃいけないし、開いているウィンドウはできれば保存して閉じてから終了させたほうがいい。
サスペンドとスタンバイと再起動と終了は違うってなことも覚えるべきだし、そういうのは最初に覚えるべきなんだろなと思う。
フリーズしたときのリセットなんかも教えるべきだろうけど、ブルースクリーンからの復帰は難しいから教えないw

マウス操作・ファイル/フォルダ操作

クリックとダブルクリックと右クリックとか、マウス操作は改めて教えるほどでもない。ゲーム機と感覚は同じだろうし、最近のネットブックはタッチパネル搭載機も増えてるし、GUIの概念としてゲームに馴染んでるだけあって、老人に教えるよりは覚えも早かろう。
ファイル/フォルダ操作も同じだけど、コピーと移動、切り取りと削除の違いは覚えてもらわねばなるまい。

タイピング

最近は無料Flashゲームでタイピングソフトが大量に出回っている。小学生向けサイトにもこうしたFlashソフトが多数あり、タイピングの基礎をこれで覚えさせたりしているらしい。
が、この間帰省したときに僕のノートを触らせてタイピングFlashをやらせてみたら、毎回同じ問題しか出てこないもんだから、キーの場所を覚えているというより「出題される問題」のほうを覚えているっぽいorz
まあ、ワープロソフトを使うにせよ、メールを書くにせよ、ネットを使うにせよタイピングは出来なきゃ困るし、これで漢字を覚えていくというのもあるので、ばっちり自習してもらおう。

ローカル環境内にあるソフトウェアの利用

このへん、どっちを先にすべきか悩むところだけど、ローカル環境内にあるソフトの基本的な使い方は教えるべきか。

  • ワードパッド・メモ帳などのワープロソフト
  • 電卓など
  • ペイントなどの図画ソフト

メディアプレイヤーの使い方は教えるべきかどうか悩むところ。教えなくても覚えるんだろうけど、教えなくても覚えるものって、「やってはいけない」をセットで覚えないので、制限が利かないんだよな(´・ω・`) 一方で「気づかなかった新しいものを見つける楽しみ」というのも残してやりたい気はするし。
だけど、レジストリエディタのような「触ったら致命的なもの」をどうやって触らせないか、というのも悩みもの。
また、自分で新しいソフトのインストールの仕方を……これはまだ先でいいんだろうけど、アンチウィルスソフトの動作*6とアップデートへの対応なんかは教えとくべきなのか。



この辺までがローカル環境編で、ここからがようやくネット環境編。プリンターの使い方とかは、うーん、実家に「ちゃんと動くプリンター」がないので、今はいいか(^^;)

メール

ネットというより、まず「メール」について。個人間での直接の情報送受信、プライバシーを含む情報の秘匿意識(もらったメールの秘密をばらさないというのあるけど、自分の秘密を迂闊にメールに書かない、とか)をしっかり踏まえることかなあ。が、「書いたことを人に教えない」と「親にも教えない」が同一になってしまうと親が管理しきれなくなってしまうというか、子供の暴走を止められなくなるので、「家族には教えてよい。家族以外には教えない」という線引きの基準が難しくなってくるのかも。
ここで重要なこととして、メールソフトの使い方以前に、

  • メールというのは「メールを送る相手」がいなければ出せない。
  • メールアドレスを誰かに教えなければメールは来ない。
  • Web上や知らない人にメールアドレスを教えない(SPAM対応)。
  • 知らない人からもメールが来ることがある(SPAM対応)。

このへんは最初にきっちりやっておくべきで、なおかつSPAMに浸食された場合の対応は、保護者がやるべきだと思う。これは、技術的に子供には難しいからというのがひとつと、子供の理解を越える(英文とかエロとか)内容のものが多いからというのと。
子供のメールの内容を盗み見ることはすべきじゃないけど*7、子供のメール利用状況は保護者が把握はしておくべきじゃないかなー、ということで。
どうせそのうちに親にも見つからない秘密のメールアドレスを持つようになるんだろうし、完全な支配というのは不可能に近い。けれども、ことSPAM関連についてはペアレンタルコントロールは可能な範囲ですべきかも。
そのためにも、POPメールWebメールの利用がよろしいかなとか思う。

Webブラウズ

ブラウザを使ったWebページ閲覧については、恐らく最初のうちは

  • Flashゲームなどが遊べる

というところから入るのだろうと思う。PCにオモチャであることを求めるというのは、ある意味自然なスタートだろう。前述のタイピングFlashもそうだし。このあたりで操作方法そのものを覚えていくのだろうと思うし。
次に、

  • 「読み物」を読める

にシフトするだろう。このへん、新聞は読んでも面白くないだろうし、青空文庫は子供が読んで楽しいものでもない。どちらかというと国語の授業的なものばかりだしw
この過程で、漫画・アニメ、或いはyoutubeのような動画サイトを見るようになるのではないか。実際、閲覧にログイン制限がないyoutubeは小中学生の利用が多いのだそう。テレビ番組、アニメ、音楽、変な動画など、画質はよくはないけれども「タダで見られる」というところから、費用負担能力がない小学生がここに落ち着いていくのは自然な成り行きだろうと思う。
ニコニコ動画はアカウントが必要*8だということと、特有のスラングが画面上に多く飛びかうことから、youtubeより敷居が高いかもしれない。youtubeyoutubeでコメントの多くは英文のスラングだったりすわけなのだが、それはそれで初期英語教育というqあwせdrftgyふじこlp
ここでも「エロ動画」に関する監視が必要になるんだろうけど、これは「リビングで」「保護者もいるときで」という家庭内ルール+履歴チェックで監視するしかないかも。

  • 「調べ物」ができる

「遊ぶ」「見る」などの受動的消費の次に来るのが、「確認」「調査」だろうなと思う。学校の宿題の答えを捜す、というような使い途でもいいんじゃないだろうか。
Googleの使い方、Wikipediaの使い方は避けて通れないし。
それらに書かれている内容を盲信するのはよろしくないので、リテラシーを合わせてやっていく必要はあるけれども、「調べて自分で答えを見つける」というのについては、「クイズ」「宝探し」的な位置づけで習慣づけさせるといいのかもしれない。
保護者が出題して、その答えをネットで見つけさせる、というところから始めて、自分で自分の興味の対象を見つけられるようになれば面白くなるのだろうけど、最初のうちは「答え捜し」でもいいかもしれない。
ルールを破った場合のペナルティと対にすべく、「答えを見つけられたらボーナス(ご褒美)」のような、モチベーションを上げさせるルールも盛り込むとよいと思う。



このへんから下は、どれをどの順番でやっていくべきかわからないのだけど、放置しておいてもいずれは辿り着いてしまうだろうから、未然に注意はしておくべきか。
というか、後述の「IDとパスワード」や「個人情報保護意識」のように、当人が自覚して気を付けるようにしなければどうにもならないものも多い。このへんは、事例実例を示して教えるしかないかも。また、IDとパスワードが必要なところにやたら行かない、とすることでSNSの利用は制限できるかなー、とか思わなくもないけど……止めてもやるのが子供だからなあ(´・ω・`)

これは本人がやりたいと言い出すまでは、「読むだけのもの」にしておいたほうがいいかも。
blogやSNSで日記を書く習慣というものそのものは決して悪いことじゃないけれども、(blogに限らないけど)個人情報をどこまで公開してよいのか? したらいけないのか? といった、リテラシー的側面と、「自分の意識の内部・内面を、自分以外の赤の他人と共有できるか」という問題とを同時に考えていかないとならないので、やりたい、と言い出したときに新しいルールを教えるという順番がいいのかなー、と思う。
blogの利用は「個人的な趣味興味の発信」「何らかの事象についての個人的主観の発信」「日常の記録」などがあると思うのだが、いずれを取るにせよ「自分自身のアイデンティティに基づく考え」を自分以外に提示すること、それが必ずしも受け入れられるわけではない、という現実と向き合うことが求められる。このへんはSNS掲示板も同じで、傷つきたくなかったら黙ってるのがいちばんいい。もしくは、傷つきたくなかったら「自分のことは棚に上げる」「自分のことは秘密にしておく」ということと、指摘されたこと批判などを「自分が否定された」と思わないように心がけるというか。後者が特に難しそう。大人でも、主張が全否定されると自分自身が全否定されたような気持ちになって、凄く大人げない反応をしたり、肩書きや身分を持ち出して泥沼にはまりこむ人というのが、初期のニフティサーブにいっぱいいたなあw
掲示板での発言・集団知の一部になる、SNSは「秘密のサロンではない」などなど、やはり「家の外と中」「家族とそれ以外*9」のような線引き、自己防衛が自覚的にできるようになるまでは、「受信はしてよいが、発信はしてはいけない」というようにしといたほうがいいのかなあ。
この辺り、

受信・閲覧のみ
→blog・掲示板などにコメントを書いてもよい
→自分でblogエントリーなどを書いてもよい
→オフ会には保護者同伴
→オフ会に一人で行っていい

というような手順のリミッターを、年齢単位で設定した友人家族がいたのだけど、そうした「家庭内ルール(違反が発覚した場合にペナルティを伴う)」が必要だろうと思う。
先にも触れたように、こうした家庭内ルールは「違反した場合のペナルティ」を事前に明確にしておき、そのペナルティは単なる威嚇ではなくて実際に執行されないとペナルティとしての意味がない。
「可哀想だけど決まりを守らなかったら、罰は受けなくてはならない」
これを小学生のうちに家庭内から徹底しておかないと、後々大変な人生を歩むことになりかねないと思う。

リテラシー

考えるのが面倒で先延ばしにしてきたけど、リテラシーはたぶんネット利用=ローカル環境から、外部に接することになる時点から、非常に重要になると思う。
ローカル環境におけるリテラシーは、「家族との決まりを守る」から始まるが、ネット環境におけるリテラシーは「注意深く振る舞い、自分、自分と家族を守る」「騙されない」という意識の醸成に尽きる気がする。
そして、これらのリテラシーは外からやいやい言っても育てられない。
一度は痛い目に遭うしかない、という気がしなくもないんだけど、一度痛い目に遭うと、そこでデッドエンドになってしまいかねない側面もある。だからといって、いつまでも「辛いものを遠ざける」という温室対応だけでは、取り返しが付かない年齢になってから取り返しの付かないことになってしまう。
以下、思い当たるものを列挙。不足分は後で逐次追記。

  • 個人情報保護意識

自分と家族の実名、電話番号、メールアドレス、自宅住所は、決して書かない。
ネットには実名主義と匿名主義があり、「匿名主義は卑屈な悪で正々堂々と名を明かす実名主義こそが正しい」という考え方を掲げている人も少なくない。
だが、自衛能力が低い小学生/ネット初心者、そして社会的知名度(注目度・認知度)が高くない人が実名を明かすのは、いろいろ危険だと思うし、心理的負担*10と物理的負担(周辺に不信人物が集まるなど))を伴う。自力自存で自衛ができない未成年は少なくとも避けるべきだ。
メールアドレスはネットでの生活に必要な「住所」だが、不特定多数の見知らぬ他人に晒してしまえばSPAMの巣になる。
電話・自宅住所は言うまでもない。
この辺り、「友達にだけしか教えていない、モニターの向こうには一人しかいない」という意識が払拭されて、「モニターの向こうに出した情報は、知らない人が誰でも自由に見ることができる」ということを自覚できるようになるまでは時間が掛かるわけで、やはり匿名主義で慎重さを涵養すべきだろうと思う。

  • IDとパスワード

これには三重の留意点がある。
ひとつには、IDとパスワードを求められるようなサイトに入りたいときは、保護者の許可を得る・管理下で行う、という決まりを作り、守ること。
自分だけのIDとパスワードを手に入れたら、それは決して人に教えないこと。
そして、IDとパスワードは自分でしっかり管理することだ。特にこれ重要。


IDとパスワードが必要になるサイトというのは、SNSだったりblogだったり通販やオークションサイトだったりエロ動画サイトだったり出会い系だったりニコニコ動画だったりwで、子供の自由に任せるにはまだ早いかも、というものが多い。
そうしたものに入っちゃいけませんよ、という以前に、「IDとパスワードの必要なサイトへの入室資格」「そのリスク」という水際で管理することと、ID&パスワードそのものの管理と、両方をしていかんといかんかも。すぐに言うこと聞かなくなっちゃって、自分で変えちゃうんだろうけど(^^;)

  • 通販とオークション

今の通販は、「クレジットカード決済」「銀行振り込み」「ポイント消費」「代引き」「コンビニ決済」が主流。郵便局の振替用紙を送ってくるのもないではないけど、淘汰されつつあると思う。
クレジット決済、銀行振り込みは、それぞれカードや口座を持っていない小学生は無理なので考慮しなくても良さそう。代引きは家にいつもいないと受け取れませんw 小学生がなんとか対応できそうなのはコンビニ決済とポイント消費。ニンテンドーポイントなんかのデジキャッシュがこれに入るが、これは保護者がある程度ハンドリングできる。コンビニ決済はこっそりやられたら対応できないけど、郵便で届く時点で気が付くw
ただまあ、「なんだかよくわからないけど、購入手続き、入札手続きを勝手に」という展開はないとは言えない。
最近のオークションはアカウントがないと参加も入札も決済もできないので、アカウントを管理さえできればそのへんのリスクは低いだろう。通販サイトは、アカウント管理しているところと、アカウントがなくても購入手続きができるところがある。勝手に勝っちゃって決済は親にさせて、後でこっぴどく叱られて……というのを経験すれば二度とやらなくなるだろうとは思う(^^;)

  • 金を払えと言われたら

ここが重要で、「金を払え」と言われるようなところには近付くな、とどうやって釘を刺すか。実際に支払えという被害が発生したときに、どうやって子供自身に責任を取らせるかは、やはり家庭内ルールできちんと決めておくべきかもしれない。
重ね重ね言うけど、「ペナルティは本当に執行する」。これ大事。
そして、ペナルティ(ムチ)を徹底するからにはボーナス(アメ)の保証も必要だろうと思う。良心が未完成な人間に良心に基づく行動を期待するよりは、「良いとされることをすると得をする、悪いとされることをすると損をする」ということを叩き込むほうが、絶対にいいと思うんだよなあ。

  • 騙されないために――鵜呑みにしない、必ず疑う、確かめる

これはかなり重要で、
「見出し/タイトルだけ見てわかったつもりになる」
「有名人・偉い人・新聞・テレビが言った、と言われて確かめない」
「有名人・偉い人・新聞・テレビが言ったことを真に受ける」
という感じで、疑うこと、確かめること、という習慣は付けないと危ない。美味しい話があれば裏があるし、都合のいい話には仕組みがあるし、「皆がそうだ」と言っている話は「本当にそうか?」「どこかおかしい」と思うべきだ。
新聞やテレビの言うことは100%正しい、という教育を受けてきた世代(我々より上の世代)は、新聞やテレビは正しいと思い、新聞やテレビが間違っていると言えば、政府は間違ったことをしている、と思いこんでしまう。*11
調べる手段がなくて騙されるのは仕方がないけれど、「目の前にある箱はなんだ?」ということが言えるのが現代であるわけで、どんなに耳に心地よい話であっても、裏を取る、確かめる、忙しいからといって見出しとみのもんたの話だけで真に受けない。
このへんが重要だよ、というようなことを「メディアリテラシー」というのだけど、そのへんのメディアリテラシーの初期教育は、小学生くらいからやるべきだと思う。
「みんな正しい、正直なことだけを言っています」というのは嘘で、「誰かが常にあなたを騙そうとしています」ということを前提にしなければならないというのは寂しいことではあるんだけど、致命的に酷い目に遭ってから「誰が悪かったのか」をプリプリ怒りながら糾弾するよりも、酷い目に遭わないようにちょっと確かめる、ということを習慣づけたほうが掛かる労力は少なくて済む。
初期教育のため&検索癖を付けさせるために、定期的に嘘を吐いてw、「それが嘘か本当かを調べさせる」というのはどうか、と思った。

  • イナゴ・炎上・特定

このへんまで来ると「個人情報保護意識」あたりと繋がってくるんだろうけど、「それを守らないとどうなるか」の実例は必要なのかも。
ネット生活で怖いのは、イナゴ・炎上・特定で、それをされてもまったく平気という図太い人もいれば、注目されることに慣れていないが故に舞い上がったり震え上がったり、赤くなったり青くなったり大変な人もいる。というか、後者のほうが圧倒的に多い。
「自分の主張を真っ向から否定される」
「そんな人が群れなして来る。誰も庇ってくれない」
「名前を伏せていたはずなのに、住所まで特定されて、玄関先と窓から覗いた自分の部屋とそこにいる自分自身の写真がネットに公開されてる」
「ドアをノックされて、出てみたらまったく知らない人が」
とまあ、こういう流れになるのは確かに怖いですよ。
有名サイトの管理人でも、この流れで駆逐されちゃったり精神的に参っちゃった人も少なくないし、有名人のblogがこの調子で大炎上して、対応間違って延焼して……なんてのがニュースになるくらい珍しくない。有名人でなくても迂闊な発言で祭り上げられて炎上ってのは既に日常茶飯事だし。


ただ、このへんに関しては小学生向けの云々よりも、ここだけ切り出して大人向けのリテラシー本のテーマにもなりうるんじゃないかなというか、なってるんじゃないかなあ。


と、だんだん些末に入ってきたので、当面のメモとしてはこのへんで。
まとめると、

  • ペナルティを伴う家庭内ルールを作り、厳密に運用する
  • モチベーションを上げるためのボーナスルールを作り、課題をこなしたら褒めてご褒美をあげる
  • 秘密は「家族と共有」し、「家族の外」には漏らさない
  • ネットで知り得た「今日の出来事」を報告させ、保護者はその報告に耳を傾ける時間を作る

とりあえず、このへんが重要なのではあるまいか。
なんか、姪っ子のためのパソコン利用のガイドラインを考えてるはずが、このまま一冊作れそうな気がしてきたwww

*1:激しく死語。

*2:いずれも、「管理方法」とは別w

*3:ゲームと同じく、何分、何時間までとか、何時までとか。

*4:親の目に付くリビングでのみ利用可、とか。

*5:個人的にはペアレンタルコントロールと並んでこれが重要かと。一般的なペアレンタルコントロールは「行ってはいけないところを事前に規制する」で、これはこれで重要かもしれないけど、そこで放置してしまうのではなくて、「今日はどこに行った、何を見た、どう思った」というのを逐一報告させつつ、親子間で話題にするようにさせたほうがいいのでは、とか。また、見たもの知ったものを「誰かに教えたい」と思う意識を育み、保護者は「知識を獲得した子供に対する、よき聞き手」になるべきなのでは、とか。

*6:操作ではなく

*7:本人に自発的に内容を報告させるようにしたほうがいいけど

*8:無料だけど

*9:この場合の「家族」は、自分が100%悪くても最後まで守ってくれるのが家族、そして最初に叱ってくれるのが家族、という定義で。最近は逆の家族が多いみたいだけどorz

*10:多くの場合、アイデンティティの崩壊

*11:前回の戦争は、新聞が政府を批判したことに、皆が乗っかってしまって、政府も後戻りできなくなって始まった。